<採用担当者の声>

当社は様々な転職サイトの求人広告で採用活動を行っていましたが、「農機」や「農業」といったものに対する堅苦しいイメージなどもあって、なかなか応募が集まらない状態が続いていました。とくに技術職は年に3人しか応募がないという年もあったほどです。ただ、採用に至った候補者の傾向を分析してみると、工場見学などで当社の社員と実際に会っている人が多いことがわかっており、候補者が社員と直接会えるような採用手段があれば上手くいくのではないかと考えていました。
そこで、「会える採用手法」を探していたのですが、ちょうどdodaの担当者から提案を受けたのが転職フェアでした。「これなら採用できそう」とピンときた私は、すぐに会社に掛け合いました。しかし、当時社内では「ウチみたいな会社がイベントに出ても上手く行くはずがない」「コストが高い」など慎重な意見も多く、出展を決めるには至りませんでした。
最終的に出展を決めたのは転職フェアの見学に行ったときです。上司と一緒に初めて転職フェアを見学に行ったのですが、会場は多くの来場者でとても賑わっていました。その様子をみた上司が「こんなに人が集まるなら出てみたい。日本最大級のフェアに出展すれば社員のモチベーションも上がるんじゃないか」と、その場で次回のフェアに出展することを決めました。採用手法として以外に社内のエンゲージメント向上の意味合いも期待したんですね。こうして、転職フェアへの出展が決まりました。
出展までの期間には、「失敗できない」という思いもあり、さまざまな準備をしました。dodaの担当者からは会場での呼び込みが大事だと聞いていたので、呼び込みが得意な体育会系の女性社員2名をアサインしました。また、看板などの装飾などはすべて手作りのものを用意。たとえば当社の農機事業と掛け合わせて「新米の季節だから新入社員募集中」といったような感じで、当社らしさを表した文言などにもこだわりました。
さらに当日会場では面談の内容も工夫をしました。面談を担当する社員に対して、候補者を可能な限り工場見学に誘導してほしいと伝えておいたのです。「フェアの会場で会社の雰囲気を伝えることに加え、工場見学に来てもらえば、より会社の魅力を理解してもらえる」というdodaの担当者のアドバイスを受けての対応でした。
そうした工夫を重ねた結果、初めての転職フェアで営業職6名、技術職1名を採用することができました。当日は150名以上の候補者に対して当社の説明をすることができ、多くの応募者の中から当社が求める人材を選ぶことができました。
<採用担当者によるdodaの感想>

当社はその後、連続して転職フェアに出展しているのですが、2度目の出展の際には前回の反省を活かすこともできました。たとえば最初に出展したとき、面談担当者が候補者と1時間近くも話し込んでしまうケースが見受けられました。そうすると後から来た候補者に対応することができず、せっかくブースに足を運んでもらったのに、名刺だけ渡して帰ってもらうという状況も発生してしまったのです。そうした反省点を踏まえ、2度目の出展では面談担当者が一人の候補者と話す時間を15分以内と決めることで、より多くの候補者との接点を作ることができました。
また、2度目の出展時にはVRゴーグルを活用した展示も行いました。当社の製品である乾燥機はかなり大きいので、候補者の方にVRゴーグルを覗いていただき、製品の実際の大きさを疑似体験してもらおうと考えたのです。また、製品以外にも本社の外観や工場を疑似体験できる映像も用意しました。
さらにフェアが終わった後、当日の当社ブースの盛況ぶりなどを社内報で周知もしました。これも大成功。多くの社員から嬉しい反応が返ってきました。「当社もこれだけの人から注目されているんですね」「こんな大きなイベントに出られるなんて凄い」といったように、当社が日本最大級の転職イベントに参加したという事実を伝えることで、既存社員のモチベーションを高めることもできました。
初めて転職フェアに参加する当社に対して、惜しみないフォローをしてくれたdodaの担当者には本当に感謝しています。当日の呼び込みやスカウトメールが重要になること、フェアで接点を持った候補者を工場見学に呼び込むことなど、フェアで採用を成功させるためのさまざまなアドバイスをいただきました。また、今回の転職フェアに限らない話ですが、当社の製品やビジネスについて非常に深く勉強いただいていると思いますし、単純にパーソルキャリアのサービスを紹介するだけでなく、当社の立場や事情を考慮した提案をしてもらえるので大変助かっています。
会社からは、今後も積極的にdodaの転職フェアに参加しなさいと言われています。当社は本社のある関東だけでなく、北海道や仙台、大阪、九州などにも拠点を構えているので、今後は地方での転職フェアの開催回数を増やしていただけると助かりますね。開催回数が増えれば出展もしやすくなりますし、各拠点での採用がこれまで以上にスムーズに進むのではないかと考えています。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります