有効求人倍率が高止まりする中、中途採用成功のためには採用競合の動きを意識して選考を進めることが大切です。実際に転職を決めた人達は何社くらい応募していたのでしょうか。今回は「転職成功者の平均応募社数の実態」を調査した結果をご紹介します。
dodaを利用して転職をかなえた人が、転職活動を始めてから内定までに応募した求人の数は平均して22.2社(※)。全体の81.1%の人が2社以上の企業に応募していました。さらに50.8%の人の応募社数は11社以上で、転職成功者の多くが積極的に求人に応募することで内定を手にしている、という実態が明らかになりました。
※2020年1月~12月の1年間にdodaエージェントサービスを利用して内定を得た人のデータを元に算出
dodaの求人に応募した人の書類通過率と一次面接通過率(※)を元に計算してみると、あくまで数字の上での話になりますが、「1社以上の内定を得るためには、5社の面接を受ける必要があり、そのためには26社への求人応募する必要がある」ということになります。こう考えると、22.2社という平均応募社数も納得の数と言えます。また実際には、一次面接の先に二次面接や最終面接など、複数回の面接が設定されていることもあるため、内定獲得に必要な応募数はさらに多くなり、結果、「転職成功者は複数応募する割合が多い」といえるのです。
※2020年1月~12月の間にdodaエージェントサービスを利用して内定を得た人のデータを元に「書類通過率」と「一次面接通過率」を算出
転職希望者がどれだけ入念に事前準備を行ったつもりでも、実際に選考が進む中で初めて見えてくることもあり、応募後に「思っていたことと違う…」と気づくケースは決して少なくはありません。企業とじかに接する機会が増えれば、求人情報からは読み取れなかった新たな魅力を発見できたり、会社の雰囲気や社員のチームワークなどを体感できるチャンスが増えたりするものです。自分では強みと思っていなかった実績が、“実は企業からは高く評価されるものだった”といった気づきにつながることも多々あります。複数応募することでそのような機会を得られることが増え、自身の転職活動を、より充実したものへと発展させられる可能性は大きくなります。そのため、転職希望者は複数社の選考を並行して進めるケースが多くなっています。
2020年は新型コロナウイルスの影響で有効求人倍率が低下しましたが、転職希望者は複数社の選考を並行して受けているケースがほとんどです。採用成功のためには、常に採用競合の存在を意識し、自社への入社意向を高められるように一人ひとりの応募者に合わせてアプローチを検討することがポイントとなります。
dodaでは貴社専任の担当者が中途採用マーケットや採用競合の動きも踏まえて貴社の採用活動をご支援しますので、ぜひお気軽にご相談ください。