採用担当者の声

当社では現在、年間でキャリア採用100人、新卒採用60〜70人を計画しています。キャリア採用では、過去の採用状況から人員が手薄になっている世代を補うとともに、新規事業を推進するため、社内にはないスキルや技術を持つ人材を社外から迎えています。一方の新卒採用では、DICの今後の発展を担う人材を継続的に採用しています。
採用手法も、募集する職種や採用課題に応じて使い分けています。たとえば、製造拠点のオペレーター採用では「doda求人広告」を活用し、現在は東京と群馬で合わせて10人の採用を進めています。キャリア採用では「doda人材紹介サービス」も利用しているほか、経営課題や事業課題に関わるテーマでは、「HiPro Biz」を通じてプロ人材にも支援していただいています。
当社には国内外に数多くのグループ会社があり、各社の採用活動をどのように支援していくかも重要な課題です。特に国内のグループ会社からは、「人材採用を強化したいが、面接をどのように進めればよいかわからない」といった相談が日常的に寄せられていました。そこで、グループ全体の採用力を高めるため、「doda面接官トレーニング」の実施を検討しました。
グループ会社で面接を担当する社長や部長、工場長は、それぞれの領域で豊富なキャリアを積んでいます。一方、その多くは人事を専門としてきたわけではなく、キャリア採用の面接を経験する機会も限られていました。転職希望者に何を聞けばよいのか、どんなやりとりをすれば自社の魅力づけにつながるのかといった、面接官としてのスキルを学んでもらう必要があると感じていました。
トレーニング内容の企画に当たっては、面接で聞いてはいけない質問なども含め、基本的な知識を身に付けてもらうことも大切な目的でした。役職が上がるにつれ、基本的な内容ほどあらためて確認しづらい面もあると思います。だからこそ、面接に関するルールをあらためて周知し、基礎から体系的に学べる場を本社主導で設けたいと考えました。グループ会社からも、「面接の質を高めるため、本社主体で学びの機会をつくってほしい」という声が上がっていました。
今回の面接官トレーニングは、グループ10社の51人が受講しました。ここまでの規模で、グループ横断の研修を実施するのは初めてのことでしたが、各社から面接に関する相談が日常的に寄せられ、事前に連携を密に重ねてきたからこそ、スムーズに進めることができました。
サービスの選定に当たっては、複数社から提案を受けました。今回は役職者の参加が多いため、サービスとしての実績や信頼感を重視。どのような講師に対応してもらえるのか、どのようなカリキュラムが用意されているのかを比較した上で、面接の現場で抱えている具体的な悩みに合わせて、コンテンツを柔軟に組み立ててもらえる点を評価し、「doda面接官トレーニング」に決めました。

私は新卒採用を担当し、普段から学生の皆さんと面接しています。ただ、これまでの面接を振り返ると、体系的に学んだ方法ではなく、自己流で進めていた部分も多くありました。自分の面接をあらためて見直し、新たな学びを得たいと考えてトレーニングに参加しました。
トレーニングでは、初めて面接を担当する人を念頭に置いたコンテンツで、面接官として必要な基礎知識を学びました。最初に、現在の採用市場について説明があり、その状況下で転職希望者をどのように惹きつけるのかを学びました。その上で、基本的な質問の仕方や面接時の注意点、採用担当者と現場の面接官との役割分担などについて、座学形式で理解を深めていきました。採用市場の厳しさを含め、転職市場に関する豊富なデータや採用支援の実績を持つdodaだからこそ、現状をリアルに伝えてもらえたと感じています。
座学の後には、面接の実践練習としてロールプレイングを行いました。知識を学ぶだけでは、わかったつもりで終わってしまうこともあります。実際に面接を行い、その様子を見た人からフィードバックを受けることで、初めて気づけることが数多くありました。
実際に第三者に自分の面接を見てもらう機会はほとんどないため、ロールプレイングでは緊張しましたね。講師からは、学生に自社の魅力を伝え、入社意向を高めるためのアドバイスもいただきました。全ての学生へ同じように接するのではなく、相手のタイプに応じてコミュニケーションの取り方を変えることが大切なのだと気づきました。

私はキャリア採用の面接を担当しています。今回、面接に関する知識を、あらためて体系的に学ぶことで、自分自身の面接スキルの向上だけでなく、今後他の面接官に面接の手法を教える際にも役立てられると思いました。
トレーニングでは、グループ会社の工場長や総務部長と同じテーブルを囲み、グループワークに取り組みました。参加者にはこれまで面接を担当する機会が限られていたメンバーも多く、「転職希望者の話をどこまで掘り下げればよいのかわからない」「転職希望者からうまく聞きたいことを引き出す方法がわからない」といった悩みが上がりました。
このような悩みに対して、参加者同士で意見を出し合いました。その上でロールプレイングを行ったため、実際の面接で活用しやすい学びを得ることができました。
ロールプレイングでは、面接官だけでなく、「面接を受ける転職希望者役」も体験しました。実際に転職希望者の立場に立つことで、面接で感じる緊張感をあらためて実感できましたし、スムーズに転職希望者の考え方を引き出す質問の重要性も理解することができました。
また、面接官としては十分に話を聞いているつもりでも、「もう少し相づちや反応があるほうが、相手は話しやすいかもしれない」と感じるなど、転職希望者役を経験したからこそ得られた学びがありました。

トレーニングの受講後には、参加者へアンケートを実施しました。詳しい内容は現在集計・分析している段階ですが、参加者の満足度は高かったです。研修後には、「次はこのようなことも学びたい」といった意欲的な声も上がりました。トレーニング後は、講師へ積極的に質問する参加者が多く、採用面接に対する関心の高さを感じました。
採用活動にどのような変化が表れるか、定量的な効果を確認できるのはこれからです。今後、新卒採用やキャリア採用の面接を通じて、その効果が見られてくるのではないかと考えています。
また、受講者がトレーニングで学んだことを実際の面接でどのように活用しているのか、面接時にどのような点を意識しているかについても確認したいと思います。
今後の採用活動における大きな課題は、DICの認知度をさらに高めることです。当社は、BtoB領域が中心のため、一般の方々には事業内容が伝わりにくい面があります。特に認知度の低い事業領域では、新卒採用、キャリア採用ともに母集団形成が課題となっています。
まずは当社に興味を持ってもらい、当社にマッチする人材との出会いを増やすこと。その上で、一人ひとりにDICではたらく魅力を伝え、選ばれる会社になることを目指さなければいけません。そのために必要な母集団形成の方法と、転職希望者との有効なタッチポイントのつくり方を、今後もdodaと一緒に考えていきたいです。そして、転職希望者と接点を持った後には、今回のトレーニングで学んだことを活かし、適切な面接・選考を進めていきたいと思います。
今回の面接官トレーニングは基礎的な内容が中心でしたが、新卒採用とキャリア採用では、それぞれ重視すべきポイントが異なります。今後は、採用対象や面接官の経験に応じて、さらに学びを深めていくことも必要だと考えています。
また、最近はAIを活用した面接や選考も増えてきています。人が直接向き合うことによって生まれる価値を大切にしつつ、新しい技術も取り入れながら、より良い採用活動につなげていきたいですね。
そのためにも、dodaとのパートナーシップをさらに強化していきたいです。dodaには、求人広告と人材紹介の双方において、多くの転職希望者が登録しています。若手からハイクラスまで人材の層が幅広く、魅力的な人材が多いことに価値を感じています。
当社では、製造系や管理系などの職種ごとに採用担当者が役割を分担し、dodaにもそれぞれの領域を分担して対応してもらっています。dodaは外部の支援会社ですが、私たちにとっては同じ採用チームのメンバーのような存在です。これからも採用活動のあらゆる面で、ともに考え、伴走してもらえたらうれしいです。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります
