代表取締役の声

株式会社プリペアード 代表取締役社長 上戸慧一様
当社はオフィス機器のご提案やオフィス経費の削減、ITソリューションのコンサルティングなどを軸として事業成長を続けています。
オフィス機器や通信機器の市場は拡大傾向にありますが、業界全体を見れば離職率が高く、人材育成やノウハウ蓄積の足かせとなってしまうこともあります。そのため私たちは、「社員が辞めない会社」をつくることが事業の成功の鍵を握ると考え、組織づくりを進めてきました。
この考えの背景には私自身の原体験があります。
当社を創業する前にも、私は通信機器を販売する企業に勤めていました。アウトバウンド営業が主体で、目に見える形の成果が問われる仕事だったためか、その企業は高い離職率に悩んでいました。長年かけて築かれた企業風土や制度を変えるのは簡単ではないため、自らが独立し、「社員が辞めない会社」を目指すことを軸としてプリペアードを立ち上げたのです。
法人向けのコンサルティング営業は簡単な仕事ではありませんし、当社も個人の成果を重視していないわけではありません。ただ、働き方はマネジメント次第でコントロールできます。たとえば当社では「定時である18時以降の残業は一切しない、させない」と決め、営業成果にかかわらず、社員がスケジュール通りに動けるようにしています。
こうしたスタンスを転職希望者に伝えることで、数ある企業の中から当社を選んで入社してくれる人が増えてきました。
中途採用が超売り手市場となっている今、面接は私たちが転職希望者を選ぶ場ではなく、転職希望者に対して当社の魅力を伝える営業活動の場だと考えています。代表である私自身が1次面接から応募者と向き合い、私たちの想いやビジョンをプレゼンテーション。実際に入社したメンバーには「ここまで自社のことを熱く話してくれる企業はなかった」と話してくれた人もいます。
このように、面接に来ていただければ当社の魅力を理解してもらえるという手応えを持てるようになってきたものの、その面接に至るまでの母集団形成にはやはり苦戦していました。事業拡大に向けて、応募数をいかに確保していくかが重要課題となっていたのです。

当社では、事業成長に合わせて10〜20名の中途採用を一気に行い、研修を進めています。短期間での勝負であり、かつ採用人数が多いため、人材紹介サービスなどの成功報酬型よりも求人広告の活用を重視しています。
大手人材サービス各社が提供する求人広告を活用してきた中で、当社が最も手応えを感じているのがdodaです。直近の2025年春には、doda求人情報サービスのうち、Eタイプの広告に併せて動画で訴求できる「dodaプライム」を活用。さらに、求人の発見性が最大限に高まる「E原稿ブースター」をオプションで利用しました。その結果、IT営業職を4名採用することができました。
以前は同じdoda求人情報サービスの動画なしタイプで掲載していたのですが、dodaプライムを活用してからは応募数が約130%に増加。また、求人掲載ページから当社サイトの採用ページへ遷移してもらえる確率も高まりました。採用ページでは「社員が辞めない会社」をはじめとした当社の想いや仕事内容、先輩社員のインタビューなどを掲載して詳しく伝えています。こうした情報を見た上で応募してもらえるので、応募者は当社への理解度が深まった状態で面接に来てくれるようになりました。
直近で採用した4名は、不動産業界や保険業界、個人向け営業など異分野の出身者ばかりです。残業が非常に少ないことや休日数が充実していること、年収アップ(未経験入社でも早期に年収1000万円以上を目指せる)を期待できることなどが応募動機でした。
特に有効だったのは、「定着率95%」という現状を伝えて訴求したことでした。当社の場合、競合と比較をした際、どうしても企業規模やブランド力で見劣りしてしまう点がある中で、「稼げる」の軸だけを打ち出すと、不動産業界など、より高年収の打ち出しをされている競合が数多くいます。
そのためdoda担当者とも作戦会議を重ね、「満足のいく収入を得ながらも着実に成長し、落ち着いて働ける環境」を求める人へ訴求することにしたのです。ただ稼げるだけではない。ただ働きやすいだけでもない。このバランス感を伝えられることが当社の強みとなっています。

doda担当者とは日々コミュニケーションを取り、当社の採用成功に向けてさまざまなプランを考えてもらっています。今期はこれまでの実績を大きく上回る人数の年間採用目標を立てました。その実現に向けた作戦をご提案いただいているところです。
私にとってのdoda担当者は、転職市場を俯瞰した上で冷静にアドバイスしてくれる貴重なパートナーです。自社だけで採用活動を行っていると、自分たちが思う当社の強みと、転職市場にアピールすべきポイントがずれてしまう場合もあるかもしれません。自分たちだけでは気付けないことをアドバイスしてくれる、とても心強い存在なのです。
そうしたコミュニケーションを取るために、私たちからは自社の強みと弱みを開示し、理解してもらった上で作戦を考えてもらうようにしています。自社なりのこだわりを持つことは大切ですが、採用のプロの意見を聞き、柔軟に自社の在り方を変えていくことも重要ではないでしょうか。
実際に当社では、転職市場の動きに対応し、ここ2〜3年で数回の給与改定を実施しました。もう少し企業規模が拡大していけば、給与水準はさらに引き上げていきたいと考えています。
私自身は、中途入社したメンバーとのコミュニケーションを通じて転職市場を理解するようにも努めています。入社後の初受注の機会に食事へ行ったり、全社員の賞与面談を担当したりして、個別にコミュニケーションする場を設けているのです。まだ自社に染まりきっていない人に聞くことで客観的な視点を持てるようになり、柔軟な制度改訂にもつながっています。
当社ではさらに採用規模を拡大していく計画です。そのための育成体制も整えました。今後もdodaには、大規模採用を実現するために伴走してもらいたいと思っています。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります