採用担当者の声

当社は創業当初より、システムの設計・構築や運用保守、ネットワーク関連など、幅広くITインフラ領域のソリューションを提供してきました。近年ではクラウドやセキュリティ分野における業務も拡大しています。
こうした事業を支えるIT人材は転職市場でのニーズが非常に高く、引く手あまたです。そこで当社では創業間もない頃より、学歴や性別、障害の有無、国籍などにかかわらず多様な人材を迎え入れてきました。
経営トップは「働く意志があり、IT技術を通じてお客さまに貢献してくれる人を最大限にサポートしたい」という考えを明確にしています。国外での採用もその一環であり、海外人材と共に働くことは、私たちにとって何ら特別なことではありません。
海外人材の採用をさらに強化するため、2024年1月には私たちが所属する「グローバル採用課」が発足しました。以降、海外に強みを持つ人材紹介サービスと連携する機会も増えています。中でもdodaはアジア圏を中心に海外での幅広いネットワークを有するグローバル人材採用サービスを展開しており、以前より当社に適した国内人材の採用実績があることから、海外人材の採用強化に向けて頼りにしてきました。
求める人材としては特定の出身国に絞り込むことなく、IT業務の経験があり、日本で働く意欲のある方を広く対象としています。
一方、人材の派遣先であるお客さま側が海外人材に慣れていないケースも多く、十分な日本語力がないと活躍が難しい場合があります。そのため母集団形成においては、ITスキルと高い日本語力を兼ね備えた人材を集めなければなりません。入社後の研修だけでは現場に対応できる日本語力が十分に身に付かないため、自主的に学習していることや、実際に日本語を使って働いた経験が求められるのです。
どの程度の日本語力を求めるかについてはdoda担当者と相談を重ね、試行錯誤を繰り返しています。一時的に要件を緩和したこともありましたが、それでは入社後のアサインまでに時間がかかってしまうこともあり、採用者本人にとっても不利益となる可能性があります。
とはいえ、ITスキルと日本語力の両方を兼ね備えた人材を見つけるのは簡単ではありません。限られた層の転職希望者に、数ある求人の中から当社を選んでいただくための工夫が求められていました。
日本語力については「日本語能力試験N2相当以上」を目安としていますが、N1を取得していても会話が難しい方もいれば、N2でも十分に対応できる方もいます。そのため、面接時の会話を通じて総合的に判断する体制をつくる必要がありました。

私たちが他社との差別化ポイントにしているのは、スキルアップや高収入を目指す海外人材が「人間的に成長できる環境」があることです。
人間性を大切にしているアイエスエフネットでは、人間関係によるストレスを感じることのない会社を目指しており、「一緒に働きたいと思える仲間だけが集まる会社」にしたいと考えています。
人間関係によるストレスゼロを実現するため、基本ルールとしてISC(ISF NET Standard Concept)を共有。そのベースには「その嫌がられている行為を本人が正当だと思っても、一緒に働く社員の大多数にダメだと言われた行為は改めること」という考え方があり、社員一人ひとりがこれを守っているのです。
面接時にもISCについて丁寧に説明し、たとえば会議に遅刻してしまったときに他者からの指摘を素直に受け入れ改善できるか、利他の精神を持って積極的に仲間と連携できるかなどを必ず確認しています。この理念に共感し、当社を選んでくれる海外人材も少なくありません。
面接には、派遣先候補のお客さま企業をよく知る営業担当者に同席してもらっています。お客さま先にいるかのように、日本語での技術的な会話を行い、理解力や表現力を確認。また、人柄についても現場で活躍できそうかを営業担当が評価し、コミュニケーション力・技術力・人間性の観点から合否を決定しています。
選考プロセスではスピード対応を重視しています。書類選考の後に一次面接を行い、基本的にはこの時点で合否を判断。その後、オファー面談で条件提示や質疑応答を行います。このように、採用決定までのリードタイムはできる限り短縮するよう努めていますね。
海外人材の採用においては、基本的にオンラインで面接を実施することになります。対面のほうが人間性が見えやすいため、当初はオンライン面接に不安もありました。
こうした不安に対して、dodaでは当社への紹介前に応募者と面談し、日本語力のチェックや面接対策の場を設けてくれています。そのためdodaから紹介される人材については他社と比較して人間性の面で当社に最適な方が多く、人材紹介サービス担当者側で事前に見極めてもらうことの効果を強く感じています。

グローバル採用課の発足以降、2024年は12名を採用し、2025年はすでに6名が入社受諾に至っています。
直近の例では、インフラ関連の技術や日本語力が当社のニーズと合致した方がいます。この時もdoda担当者が応募者との間に立ち、応募者が面接時に確認しきれなかった会社の不明点や、入社に関する不安な点を親身に確認してもらいました。おかげで私たちもオファー面談に向けた効率的な準備と効果的な回答を用意することができ、お互い納得した上で入社受諾に至ったと思っています。
また、インドネシアでは現地説明会と選考会、中国では現地の方に向けたオンライン説明会やライブ配信セミナー、1Day選考会などを開催。実施にあたってはdoda担当者やPersolKelly担当者から国民性や文化などについて学び、説明会・選考会の運営にも尽力してもらいました。そこで出会った人材には明るく努力家な方が多く、面接に同席した営業担当者の具体的な質問にも真摯に対応してくれていましたね。
こうして当社の海外人材採用は軌道に乗りつつありますが、入社決定がゴールではなく、入社後のフォローも強化していく必要があります。海外出身者の中には、日本での生活や仕事に不慣れで孤独感を抱える人も少なくありません。そうした際にも、dodaからのフォローに助けられています。
最近のケースでは、doda経由で入社した人にdoda担当者側でインタビューを行い、そのアウトプットとして完成した記事を、本人の出身国でもSNSを通じて展開してもらいました。こうした取り組みの積み重ねが、今後の採用活動にも良い影響をもたらすはずです。
採用活動はもちろん、入社した海外人材が真に活躍できるようにするためのフォローにおいても、引き続きdodaを頼りにしていきたいと考えています。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります