doda転職求人倍率レポート(2020年10月発行版)

2020年10月発行
doda転職求人倍率レポート

業種別・職種別に読み解く転職市場動向

パーソルキャリア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:峯尾太郎)が運営する転職サービス「doda(デューダ)」<https://doda.jp/>は、業種別・職種別の求人倍率を算出し、「doda転職求人倍率レポート」として発表しています。このデータは、8業種(「その他」を除く)ごと、11職種ごとに求人倍率を算出しており、転職市場における需給トレンドなどを表すものです。四半期に一度発行しており、今回は2020年7~9月の求人倍率をまとめています。

doda転職求人倍率レポート(全国)

2020年9月の転職求人倍率は1.61倍。
採用優位性につながる「はたらき方」を打ち出すことがポイント
【全国】転職求人倍率、求人数、転職希望者数の推移(2020年10月発行版)

doda編集長の解説

2020年7~9月の転職マーケット

2020年7~9月の転職求人倍率は、7月1.61倍、8月1.65倍、9月1.61倍となりました。9月の転職求人倍率は、6月比では-0.05pt、前年同月比では-1.08ptでした。

9月の求人数は、6月比では93.0%、前年同月比では66.8%でした。7月中旬から東京・大阪・愛知などの大都市圏を中心に、新型コロナウイルスの感染が再拡大したことを受けて、採用活動を再度縮小・一時停止する企業が増え、7月は求人数が微減しました。その後、オンラインでの説明会や面接を通して採用活動を再開した企業が徐々に増加したこともあり、9月の求人数は8月比で増加しました。

業種別では、9月に前年同月比で求人の減少率が最も低かったのは「金融」(前年同月比75.4%)でした。7月から引き続き生命保険や損害保険関連の企業で採用活動が活発な傾向が見られ、また銀行ではデータ分析やWebのスキル・経験がある人材を採用する動きが高まっているようです。

職種別では、9月に前年同月比で求人の減少率が最も低かったのは「技術系(メディカル)」(同92.9%)でした。8月ごろから臨床検査機器や臨床検査試薬メーカーでの募集が新しく開始されていたので、新型コロナウイルス関連の人材が継続して求められていると思われます。

9月の転職希望者数は、6月比では95.7%、前年同月比では111.4%、前月比では105.4%となりました。転職希望者数は、6月比で減少しましたが、オンライン面接の普及などによって1日で複数社の面接を受けるなど、意欲的に転職活動を行っている人も多く、前年同月比では増加しました。

2020年10月以降の転職マーケット

引き続き新型コロナウイルスの影響により先行き不透明な状況が続いていますが、ITインフラの整備や情報セキュリティ構築に関わる職種などでは、経験者や即戦力を積極的に採用する企業が増えています。また一部大手企業でも未経験者採用が少しずつ再開されています。

オンラインによる選考の普及に伴い、転職希望者はより多くの求人の説明会や面接を効率的に受ける傾向が見られます。今後、柔軟な働き方を求める動きはよりいっそう強まっていくと考えられるので、積極的に採用活動を行う企業は、転職希望者へ魅力を打ち出すポイントとして、仕事内容や給与だけでなく、柔軟な勤務形態や手当・休暇制度など自社の採用優位性につながる労働環境やそれに至る思想を打ち出すことをおすすめします。

(doda編集長 喜多 恭子)

業種別の転職市場動向(全国)

9月の転職求人倍率は、前年同月比で8業種(「その他」を除く)のすべてで低下しました。求人数は前年同月比では「金融」(前年同月比75.4%)、次いで「IT・通信」(同73.4%)の順に落ち込みが少ない結果となりました。転職希望者数は8業種のうち「金融」以外の7業種で前年同月から増加しました。

業種 2020年7月 2020年8月 2020年9月
求人倍率 前年同月差 求人倍率 前年同月差 求人倍率 前年同月差
全体 1.61 ▲ 0.87 1.65 ▲ 1.14 1.61 ▲ 1.08
IT・通信 4.70 ▲ 2.54 4.92 ▲ 3.41 4.90 ▲ 2.95
メディア 0.82 ▲ 1.22 0.81 ▲ 1.44 0.86 ▲ 1.15
金融 1.86 0.18 1.70 ▲ 0.29 1.61 ▲ 0.35
メディカル 1.62 ▲ 0.58 1.70 ▲ 0.83 1.64 ▲ 0.75
メーカー 1.16 ▲ 0.79 1.18 ▲ 0.99 1.14 ▲ 0.91
商社・流通 0.70 ▲ 0.45 0.68 ▲ 0.55 0.66 ▲ 0.52
小売・外食 0.51 ▲ 0.38 0.55 ▲ 0.43 0.49 ▲ 0.52
サービス 1.72 ▲ 1.00 1.78 ▲ 1.29 1.73 ▲ 1.30
その他 0.86 ▲ 0.27 0.64 ▲ 0.63 0.63 ▲ 0.65

職種別の転職市場動向(全国)

9月の転職求人倍率は、前年同月比で11職種のすべてで低下しました。求人数は前年同月比では「技術系(メディカル)」(前年同月比92.9%)、次いで「技術系(建築・土木)」(同84.7%)の順に落ち込みが少ない結果となりました。転職希望者数は11職種のすべてで前年同月比から増加しました。

職種 2020年7月 2020年8月 2020年9月
求人倍率 前年同月差 求人倍率 前年同月差 求人倍率 前年同月差
全体 1.61 ▲ 0.87 1.65 ▲ 1.14 1.61 ▲ 1.08
営業系 1.39 ▲ 0.86 1.29 ▲ 1.32 1.31 ▲ 1.25
企画・管理系 1.26 ▲ 0.75 1.26 ▲ 0.93 1.25 ▲ 0.89
技術系(IT・通信) 6.60 ▲ 3.13 6.91 ▲ 3.92 6.67 ▲ 3.66
技術系(電気・機械) 2.64 ▲ 1.65 2.63 ▲ 2.31 2.51 ▲ 2.12
技術系(メディカル) 1.36 ▲ 0.34 1.50 ▲ 0.42 1.47 ▲ 0.31
技術系(化学・食品) 0.82 ▲ 0.52 0.88 ▲ 0.66 0.84 ▲ 0.64
技術系(建築・土木) 4.24 ▲ 1.25 4.60 ▲ 1.44 4.35 ▲ 1.51
専門職 5.95 ▲ 1.04 5.99 ▲ 1.92 5.75 ▲ 1.68
クリエイティブ系 0.95 ▲ 0.75 1.00 ▲ 0.90 0.99 ▲ 0.89
販売・サービス系 0.45 ▲ 0.53 0.48 ▲ 0.72 0.45 ▲ 0.63
事務・アシスタント系 0.18 ▲ 0.11 0.18 ▲ 0.13 0.15 ▲ 0.14

転職求人倍率の定義
「転職求人倍率」は、dodaエージェントサービスの登録者1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値(小数第三位を四捨五入)。
【転職求人倍率=求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数】
[求人数](1)当月中に新たに登録された新規求人数(採用予定人数)と、(2)前月からの繰越求人数(採用予定人数)の合算。
[転職希望者数](3)当月中に新たに登録した新規登録者数と、(4)前月から継続登録している繰越登録者のうち当月1件以上の求人に応募した登録者の数を合算。
※求人数、転職希望者数ともに、dodaエージェントサービスに登録された求人、登録者を算出対象としています。
※繰越登録者数は、当月からさかのぼって6カ月以内の新規登録者数です。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。

doda転職求人倍率レポート(関西)

2020年9月の転職求人倍率は1.34倍。
柔軟な働き方を望む転職希望者に合わせた情報の提供が鍵
【関西】転職求人倍率、求人数、転職希望者数の推移(2020年10月発行版)

doda関西オフィス エグゼクティブマネジャーの解説

2020年7~9月の関西エリアの転職求人倍率は7月1.36倍、8月1.38倍、9月1.34倍となりました。9月の転職求人倍率は、6月比では-0.11pt、前年同月比では-1.04ptでした。

9月の求人数は、6月比では89.9%、前年同月比では61.4%でした。転職希望者数は、6月比で97.4%、前年同月比で109.5%でした。
関西エリアでは、4~6月と比較すると、オンラインでの選考に切り替えながら採用活動を再開する企業が増えましたが、新たに採用を始めるというニーズは少なく、全体の求人数が回復する基調には乗っていないと思われます。一方で、転職希望者数はオンライン選考を中心に本格的に活動を再開させた人が少しずつ増えてきました。現職に不安を感じ、リモートワークの体制など、より柔軟な働き方を意識する傾向が見受けられます。今後も積極的に採用活動を行う企業は、オンライン選考の可否、リモートワーク制度の実情、手当など転職希望者が注目する制度の情報を具体的に求人票に記載することをおすすめします。

(doda 関西オフィス エグゼクティブマネジャー 藤田 芳彦)

業種別の転職市場動向(関西エリア)

9月の転職求人倍率は、前年同月比では8業種(「その他」を除く)のすべてで低下しました。求人数は前年同月比では「IT・通信」(前年同月比78.6%)、次いで「金融」(同71.4%)の順に落ち込みが少ない結果となりました。転職希望者数は8業種のうち「IT・通信」「サービス」「メディア」「メーカー」「小売・外食」「商社・流通」の6業種で前年同月から増加しました。

業種 2020年7月 2020年8月 2020年9月
求人倍率 前年同月差 求人倍率 前年同月差 求人倍率 前年同月差
全体 1.36 ▲ 0.84 1.38 ▲ 1.07 1.34 ▲ 1.04
IT・通信 4.23 ▲ 1.87 4.38 ▲ 2.75 4.42 ▲ 2.25
メディア 0.51 ▲ 0.45 0.43 ▲ 0.60 0.43 ▲ 0.61
金融 1.59 0.31 1.48 0.01 1.17 ▲ 0.25
メディカル 1.97 ▲ 0.79 1.97 ▲ 1.32 1.96 ▲ 1.00
メーカー 0.92 ▲ 0.75 0.92 ▲ 0.84 0.91 ▲ 0.81
商社・流通 0.52 ▲ 0.29 0.53 ▲ 0.36 0.49 ▲ 0.37
小売・外食 0.46 ▲ 0.69 0.53 ▲ 0.69 0.45 ▲ 0.81
サービス 1.58 ▲ 1.33 1.63 ▲ 1.61 1.58 ▲ 1.62
その他 0.74 ▲ 0.16 0.51 ▲ 0.60 0.45 ▲ 0.66

職種別の転職市場動向(関西エリア)

9月の転職求人倍率は、前年同月比では11職種すべてで低下しました。求人数は前年同月比で「技術系(IT・通信)」(前年同月比83.1%)が最も落ち込みが少ない結果となりました。転職希望者数は「技術系(メディカル)」以外の10職種で前年同月から増加しました。

職種 2020年7月 2020年8月 2020年9月
求人倍率 前年同月差 求人倍率 前年同月差 求人倍率 前年同月差
全体 1.36 ▲ 0.84 1.38 ▲ 1.07 1.34 ▲ 1.04
営業系 1.19 ▲ 0.63 1.09 ▲ 1.00 1.08 ▲ 1.03
企画・管理系 0.73 ▲ 0.48 0.71 ▲ 0.54 0.70 ▲ 0.55
技術系(IT・通信) 5.88 ▲ 2.31 6.29 ▲ 2.57 6.04 ▲ 2.18
技術系(電気・機械) 2.37 ▲ 2.35 2.42 ▲ 3.05 2.18 ▲ 3.08
技術系(メディカル) 1.72 ▲ 0.62 2.00 ▲ 0.73 1.88 ▲ 0.50
技術系(化学・食品) 0.65 ▲ 0.72 0.67 ▲ 0.92 0.66 ▲ 0.87
技術系(建築・土木) 4.45 ▲ 1.94 4.60 ▲ 2.37 4.33 ▲ 2.47
専門職 3.37 ▲ 1.42 3.24 ▲ 1.56 3.14 ▲ 1.29
クリエイティブ系 1.08 ▲ 0.29 1.12 ▲ 0.45 1.08 ▲ 0.42
販売・サービス系 0.48 ▲ 0.86 0.55 ▲ 0.97 0.50 ▲ 0.90
事務・アシスタント系 0.18 ▲ 0.01 0.18 ▲ 0.02 0.11 ▲ 0.07

※「転職求人倍率」は小数第三位を四捨五入。また、「転職求人倍率」の除数となる転職希望者数の業種(職種)については、希望業種(職種)ではなく直近の経験業種(職種)に準じている。
※想定勤務地に関西エリア(大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県)が含まれる求人、および、希望勤務地に関西エリアが含まれる転職希望者が集計対象。

doda転職求人倍率レポート(中部)

2020年9月の中部エリアの転職求人倍率は1.49倍。
採用競合の動きが落ち着いたタイミングで求人を出すことも一つの手
【中部】転職求人倍率、求人数、転職希望者数の推移(2020年10月発行版)

doda中部オフィス エグゼクティブマネジャーの解説

2020年7~9月の中部エリアの転職求人倍率は7月1.65倍、8月1.60倍、9月1.49倍となりました。9月の転職求人倍率は、6月比では-0.28pt、前年同月比では-1.31ptでした。

9月の求人数は減少傾向となり、6月比では82.0%、前年同月比では56.7%となり、転職希望者数は、6月比で97.7%、前年同月比で106.8%でした。
中部エリアでは、新型コロナウイルスによる世界経済の不透明感を受けて製造業の一部に、引き続き中途採用に慎重な動きが見受けられました。一方、転職希望者数は多くの業種、職種で増加しており、前年に比べると相対的に応募者が集まりやすいタイミングです。採用競合の動きが落ち着くと思われる10~12月に、採用難易度が高いポジションの求人を出すことも一つの手といえるでしょう。

(doda中部オフィス エグゼクティブマネジャー 三留 翔太)

業種別の転職市場動向(中部エリア)

9月の転職求人倍率は、前年同月比では8業種(「その他」を除く)のうち「金融」のみで上昇しました。求人数は前年同月比で「金融」(前年同月比80.4%)が最も落ち込みが少ない結果となりました。転職希望者数は「IT・通信」「メディア」「メーカー」「商社・流通」「サービス」の5業種で前年同月から増加しました。

業種 2020年7月 2020年8月 2020年9月
求人倍率 前年同月差 求人倍率 前年同月差 求人倍率 前年同月差
全体 1.65 ▲ 0.94 1.60 ▲ 1.41 1.49 ▲ 1.31
IT・通信 3.79 ▲ 1.97 4.10 ▲ 3.56 3.86 ▲ 3.08
メディア 0.53 ▲ 0.16 0.41 ▲ 0.42 0.44 ▲ 0.26
金融 1.98 0.71 1.54 0.00 1.43 0.04
メディカル 2.51 ▲ 0.98 2.08 ▲ 2.12 2.09 ▲ 1.65
メーカー 1.09 ▲ 0.94 1.05 ▲ 1.22 0.99 ▲ 1.08
商社・流通 0.70 ▲ 0.33 0.66 ▲ 0.47 0.62 ▲ 0.41
小売・外食 0.85 ▲ 0.85 1.00 ▲ 0.76 0.82 ▲ 0.98
サービス 2.28 ▲ 1.53 2.22 ▲ 2.16 2.00 ▲ 2.19
その他 0.59 ▲ 0.25 0.48 ▲ 0.68 0.42 ▲ 0.77

職種別の転職市場動向(中部エリア)

9月の転職求人倍率は、前年同月比で11職種のすべてで低下しました。求人数は前年同月比で「技術系(IT・通信)」(前年同月比79.2%)が最も落ち込みが少ない結果となりました。転職希望者数は「専門職」「事務・アシスタント系」以外の9職種で前年同月から増加しました。

職種 2020年7月 2020年8月 2020年9月
求人倍率 前年同月差 求人倍率 前年同月差 求人倍率 前年同月差
全体 1.65 ▲ 0.94 1.60 ▲ 1.41 1.49 ▲ 1.31
営業系 1.70 ▲ 0.68 1.57 ▲ 1.20 1.51 ▲ 1.04
企画・管理系 0.68 ▲ 0.35 0.64 ▲ 0.52 0.62 ▲ 0.52
技術系(IT・通信) 5.18 ▲ 1.96 5.80 ▲ 2.44 5.25 ▲ 2.94
技術系(電気・機械) 2.67 ▲ 2.42 2.41 ▲ 3.59 2.24 ▲ 3.39
技術系(メディカル) 1.34 ▲ 0.17 1.17 ▲ 0.69 1.05 ▲ 0.58
技術系(化学・食品) 0.84 ▲ 0.57 0.86 ▲ 0.92 0.79 ▲ 0.92
技術系(建築・土木) 5.00 ▲ 1.84 4.91 ▲ 2.28 4.27 ▲ 2.58
専門職 2.72 ▲ 1.09 2.71 ▲ 1.23 2.36 ▲ 1.44
クリエイティブ系 0.39 ▲ 0.60 0.37 ▲ 1.03 0.39 ▲ 0.93
販売・サービス系 0.84 ▲ 0.97 0.93 ▲ 1.17 0.78 ▲ 1.08
事務・アシスタント系 0.16 ▲ 0.15 0.08 ▲ 0.29 0.08 ▲ 0.20

※「転職求人倍率」は小数第三位を四捨五入。また、「転職求人倍率」の除数となる転職希望者数の業種(職種)については、希望業種(職種)ではなく直近の経験業種(職種)に準じている。
※想定勤務地に関西エリア(大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県)が含まれる求人、および、希望勤務地に関西エリアが含まれる転職希望者が集計対象。

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