採用担当者の声
当社は1940年創業で、工業用クロムメッキをはじめとする表面処理加工を行っています。各種メーカーから「工業用ロール」をはじめとした産業用機械の部品をお預かりし、表面処理加工を施します。
中身が付着しにくいヨーグルトのふたや、光の反射を抑えるスマホフィルムなどを挙げると、イメージしやすいかもしれません。こうした固有の機能を持った商品をつくるためには、機械に搭載されている工業用ロールに固有の機能性を付与する必要があります。この工程を担っているのが当社です。
間違いなく消費者の生活を下支えする事業ではありますが、直接目に触れることがないぶん、会社や事業の知名度は高くありません。ただ、大手印刷会社やフィルムメーカーを中心に、継続的な取引がある安定した会社です。他社に相談した際に「対応が難しい」と判断された案件について、当社の職人技術を頼ってご相談くださるお客さまもいらっしゃいます。
今年度は現場の労働力不足を受け、営業部2名、研究開発部1名の採用を掲げていました。しかし、過去に利用していたハローワークや他社の求人広告では鳴かず飛ばず。そもそも応募が少なく、あっても当社が求める人材とは大きく異なる方が多く、従来のサービスでは求人情報が転職希望者に適切に届いていないと感じていました。
ダイレクト・ソーシングは使ったことがなかったのですが、新しい手法に挑戦する必要性を強く感じていて、「doda ダイレクト」を始めました。
当社の事業内容は一般的にイメージしづらいと感じていたため、転職希望者が仕事内容を想像しやすくなるような求人票・スカウトメールの作成を意識しました。
そして同じ業界にいた方は非常にまれなため、未経験の方も安心して入社できることを強調しました。たとえば営業部であれば、飛び込み営業やノルマはなく、給与は歩合制でないため、未経験の方によるキャリアチェンジも歓迎するといった点です。
またスカウトメールは必ず転職希望者のプロフィールを全て読んだ上で、当社で活躍していただけそうな方のみに送りました。文面には「活躍していただけそうだと思った理由」を記載し、一人ひとりメールの内容を変えていました。
こうした工夫をしていたおかげか、早速応募があり、「これはいけそうだぞ」という手ごたえがありました。しかし、数カ月後には両職種ともに応募が伸び悩んでしまったんです。
月に1回doda担当者との振り返りミーティングを行っていたので、そこで相談したところ弊社の状況を踏まえて「カジュアル面談を導入してみてはどうか」というアイデアをいただきました。そこで希望者とは、面接の前にカジュアル面談の時間を設け、お互いに当社のことや仕事内容について気軽に話せる場をつくりました。
面接のタイミングでは、仕事内容を想像しやすいよう、対面で工場見学を行っていたのですが、カジュアル面談ではより気軽に参加できるようにリモートでも対応できるようにしました。
カジュアル面談を実際に取り入れてみると、驚くように応募が増えたんです。月単位の応募数はおおよそ倍になりました。なお営業部で採用した2名は、このカジュアル面談を受けた方でもあります。こうしたカジュアル面談のアイデアをはじめ、ミーティングでは実践的なアドバイス・改善点を数多くいただき、非常にありがたかったですね。
研究開発部についても、最初は理系出身の方にアプローチしていましたが、入社後のレクチャー体制を整えて、パソコンソフトさえ使えれば文理問わず対象としました。もちろんこうした採用要件の見直しには現場の理解も必要となるため、現在の採用の市況感を説明した上で、採用担当と現場の双方が考える条件のすり合わせも並行して行った形です。
結果として、営業部は20代と30代1名ずつ、研究開発部は20代1名を採用。いずれも職種としては未経験でしたが、接客業の経験があったり、文系でもデータ記録の業務に携わっていたりと、当社の業務に活かせるスキルや経験を備えた方々でした。このとき採用した方々は、すでに現場で活躍してくれています。
ダイレクト・ソーシングは当社にとって初めての取り組みでしたが、思い切って「doda ダイレクト」を利用して本当によかったと思っています。早速応募があるとこちらも気持ちが明るくなりますし、応募してくれた転職希望者を参考に、次にどんな施策を打つべきかを考えやすくなります。
今回は6カ月のプランを利用しましたが、スムーズに進んだおかげで、結果として想定より3カ月も早く目標を達成できました。
「doda ダイレクト」導入のきっかけは、求人広告で苦戦していた課題感のほかに、営業担当者の人柄や丁寧な応対も導入の後押しとなりました。
柔軟でスピード感のある対応はもちろん、導入後も「最近どうですか?」と継続的に気にかけてくださっています。担当者の丁寧で誠実な姿勢に触れ、dodaにはこうした良い営業の方が多いのだと感じました。
おかげさまで今回の採用目標は達成できましたが、もしまた採用を行うとなった際は、今回の事例を踏まえ、リピート利用も前向きに検討したいと考えています。
*記事内容や社員の所属は、取材当時のものになります
