モノづくりエンジニア中途採用市場レポート(2019年2月)

レポート

モノづくりエンジニア<br>中途採用マーケットレポート(2019年2月発行)

モノづくりエンジニア<br>中途採用マーケットレポート(2019年2月発行)

2019.03.01

業種別マーケットレポート

2019年2月号

モノづくりエンジニア中途採用マーケットレポートは、dodaに登録いただいた求人・登録者から、下記の職種の登録者動向・求人動向・採用ポイントをまとめたレポートです。
※該当職種:機械設計、回路設計、組み込み・制御設計、品質管理(品質保証)、生産技術・プロセスエンジニア、フィールドエンジニア・カスタマーサポート、設計職(建築・土木)、施工管理(建築・土木)、研究開発(化学)

目次

・機械設計
・回路設計
・組み込み・制御設計
・品質管理(品質保証)
・生産技術・プロセスエンジニア
・フィールドエンジニア・カスタマーサポート
・設計職(建築・土木)
・施工管理(建築・土木)
・研究開発(化学)

機械設計

ここがポイント

◆年度末に向けて登録者数増加も、求人数も増加傾向で、引き続き売り手市場。
◆2018年11月~2019年1月の新規求人数は2018年8月~10月比で124%。前年同期比151%。
◆採用要件の緩和を検討する一方で必要な人材像を正しく訴求する。採用に苦戦中の場合は、課題を明確にし、何かを変えることが重要。

機械設計の登録者動向

機械設計の登録者詳細(2019年2月)

機械設計の登録者詳細(2019年2月)

4月入社を目指す登録者が、1月になって急増したが、求人数も引き続き高い水準を維持しており、売り手市場が続く。
事業環境が変化する中での将来性不安、就業環境の改善を目的とした転職理由が多い。また費用の観点から、海外へ設計をアウトソースする企業も増えてきており、自分で詳細設計まで行いたい登録者も増加。
35歳以下の登録が7割弱を占めており、転居をせずに仕事とプライベートどちらも大切にしたい、自由闊達な社風で仕事をしたいという志向性の方も多い。そのため、業界・仕事内容はもちろん、勤務地、将来的な転勤有無、フレックス制度などを含めた働き方を吟味しながら、転職先を検討している状況。

機械設計の求人動向

機械設計の求人マーケット動向(2019年2月)

機械設計の求人マーケット動向(2019年2月)

【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:対象:2018年8月1日~2019年1月31日にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
※8月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

モノづくりエンジニアの全職種同様、年末年始にかけて新規求人数が増加。引き続き、事業環境好調による人手不足、増員ニーズが目立つ。機械設計職は幅広い業種においてニーズがあり、モノづくりエンジニア求人の中でも求人数が多い職種である。
トピックスとしては、単なる設計に留まらず、市場分析から企画立案など製品開発の上流を担うような求人や、部品単位やユニット単位に業務が分解・細分化された求人が発生するなど、引き続き求人内容の多様化が目立つ。採用活動の長期化に伴い、採用要件を見直す企業や、休日選考会など選考方法を工夫する企業も増えている。

機械設計の採用成功POINT

登録者数は相対的に多いものの、求人数も同様に多いのが機械設計領域。転職希望者への最大限のアプローチと、他社求人の差別化がポイントとなる。
母集団形成~書類選考~面接にかけては、可能な限り対象を広げ、転職希望者の経験・スキル(技術・製品領域など)と求人内容との親和性を見出す姿勢が求められる。
母集団を広げる方法としては、技術・製品領域だけでなく、転職回数などスキル以外での緩和も重要。対象者を広げることで採用成功につながるケースも多数ある。
一方で、転職希望者の中には、応募前後において、「自身の経験・スキルが本当に活かせるのか」と言う不安や迷い、疑念を抱くケースもある。そのため、求人内容を具体的かつ詳細に(製品、役割、開発体制、必要な技術知識など)記載することや、選考中のコミュニケーションを通じて必要な人材像を正しく訴求していくことも併せて心がけたい。
採用活動に苦戦している場合は、自社の求人・採用活動のどの点に課題があるのかを見直し、採用要件、選考手法や採用チャネルなど、「何かを変える」ことが重要。(例:面接が調整できず辞退が多い、勤務地が遠方で応募が少ない場合には、休日に面接を行ったり、ダイレクト・ソーシングで直接転職者へアプローチを行うなど)大幅に何かを変えるだけでなく、可能な範囲で少しずつ変えていくことから始めたい。

回路設計

ここがポイント

◆登録者数は横ばい。求人数は増加しており、売り手市場が加速。
◆2018年11月~2019年1月の新規求人数は2018年8月~10月比で131%。前年同期比220%。
◆スキル・経験年数を限定しない幅広い母集団形成が重要。選考フローや面接内容の工夫も成功の鍵。

回路設計の登録者動向

回路設計の登録者詳細(2019年2月)

回路設計の登録者詳細(2019年2月)

登録者の転職理由は、現職の事業の将来性不安、業務多忙(残業が多い)などが多い。
大手企業出身者の中には、自身で手を動かすことはせず、外注管理に徹することに危機感を感じる若手~中堅層も多い。
志向性では、業績の安定した大手が人気なのはもちろん、カスタマーを近くに感じられるBtoC向けの製品を扱う企業、競合優位性のある独自技術のある企業に応募が集まりやすい。
また、分業が進んだ設計業務のみの求人よりは、製品企画などの上流から携われる求人は人気が高い。
技術者派遣会社での就業から、大手メーカーに転職する事例も急増。20代であれば評価中心の経験者が、設計職にキャリアアップする事例も多数。
出張や業務過多で多忙な方が多いため、週末の選考会・面接を実施している企業は有利に選考を進められている印象。

回路設計の求人動向

回路設計の求人マーケット動向(2019年2月)

回路設計の求人マーケット動向(2019年2月)

【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2018年8月1日~2019年1月31日にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
※8月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

電気機器メーカーで市場変動が目立ったが、求人ニーズは変わらず右肩上がり。引き続きセンサーや信号処理、通信、画像処理、モーター、パワーエレクトロニクス分野の募集が増加。
新規求人数は直近3ヵ月で比較すると約1.3倍、前年同時期と比較するとおよそ2倍強となり、今後さらなる採用難が想定される。

回路設計の採用成功POINT

登録者数はどの世代も増加はしているものの、求人増加数を大きく下回る伸長率であり、有効求人倍率が高く採用難易度が高い職種の1つといえる。
回路設計は各年代がバランスよく転職活動をしていることが特徴のため、広く募集を行うよりも各年代に対し魅力となる訴求を行うことが必要。
・転職希望者の世代ごとに魅力と感じられる情報の提供が必要。
・ベテラン層の採用や雇用形態を転職希望者の状況に合わせて柔軟に検討する。
・育成を前提とした若手エンジニア採用の検討も必要。
・業界にとらわれず経験を重視した母集団形成を行う。
・スキルを活かせる製品・業界が幅広いため、応募者には業界の魅力や自社製品の特長など、他社との差別化ポイントを伝え魅力を訴求することが効果的である。
・転職意欲がそこまで高まっていない転職希望者にも進んでアプローチする採用手法や口説きを前提とした選考を行う。

組み込み・制御設計

ここがポイント

◆登録者数は増加。30代の登録者は慎重派。
◆2018年11月~2019年1月の新規求人数は2018年8月~10月比で127%、前年同期比178%と増加傾向。
◆柔軟なターゲット設定・採用手法の検討、転職希望者への情報提供の差別化が鍵となる。

組み込み・制御設計の登録者動向

組み込み・制御設計の登録者詳細(2019年2月)

組み込み・制御設計の登録者詳細(2019年2月)

登録者年代別では、31~35歳までが20%と他エンジニア職種よりも、やや比率が多い結果となっている。
30代は、スキルや経験に伴って市場価値を上げたり、年収を上げていく絶好の機会となっているが、現状に不満が少ないため、慎重に活動する方が多く、情報収集目的で登録している方が多い。
売り手市場であることは登録者も認識しているが、今後のキャリアパスについては未知の点が多く、選考の中でも、キャリアパスや将来性を伝えられた企業に対しては、意向が高まり、採用の差別化が進んでいる。学歴については、72%が大卒・大学院卒である。実務未経験者を育てる余裕がある企業は、採用がうまく進んでいる状況。

組み込み・制御設計の求人動向

組み込み・制御設計の求人マーケット動向(2019年2月)

組み込み・制御設計の求人マーケット動向(2019年2月)

【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2018年8月1日~2019年1月31日にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
※8月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

直近3カ月での新規求人数は、2014年1月以降で過去最高の数字を記録している。製品ニーズの多様化や各社製品の電動化・自動化に伴い、組み込み・制御設計エンジニアのニーズが急増している。
業界としては自動車・自動車部品メーカーや技術系アウトソーシング企業で求人の増加が顕著であるが、IT業界での採用意欲も高く、まさに異業種混合の採用激戦区。

組み込み・制御設計の採用成功POINT

母集団形成に苦戦するため、人材紹介以外の手法(転職フェア、求人広告、リアル型イベントなど)の利用でアプローチ先を広げる必要がある。
また、応募者の転職理由(比較的多い多いものは、先進的な技術開発に携わりたい・就業環境の改善)に合わせた訴求を行う必要がある。各ポイントとしては下記記載。
・異業界の経験者を積極的に検討し、職種軸で経験値を判断していく。
・募集が集中する中堅層以外のベテラン層の採用や、若手ポテンシャル採用も積極的に検討する。
・事業の展望や期待するミッションの詳細など職務内容に興味を持たせる十分な情報提供が必要である。
・経験がマッチする希少な応募者に対しては選考期間や面接回数を短縮し、選考途中の辞退を防ぐ。

品質管理(品質保証)

ここがポイント

◆経験豊富な40歳代以上の登録者数が多い。
◆2018年11月~2019年1月の新規求人数は2018年8月~10月比で136%。前年同期比148%といずれも増加傾向。
◆ていねいに情報の整理を行い、採用したい人材に伝わるような求人の魅力を転職マーケットに届けることが重要。

品質管理(品質保証)の登録者動向

品質管理(品質保証)の登録者詳細(2019年2月)

品質管理(品質保証)の登録者詳細(2019年2月)

年齢別では、30代(31~40歳)が23%に対し、41歳以上が34%と、他エンジニア職種よりも、 30代(31~40歳)の登録割合が少なく、41歳以上の登録割合が、4~10ポイント多い傾向。経営方針、仕事内容、業界特性、待遇面などの不満を改善したいといった方や、業界縮小などにより転職活動をされている方もいる。
他エンジニアに比べても、転職回数が多い方や年齢層が高い方の転職事例が多い。
また、高等学校卒業者も多く活躍しているのが特徴的。学歴を問わず、スキル重視の要件を設定している企業が採用に成功している。

品質管理(品質保証)の求人動向

品質管理(品質保証)の求人マーケット動向(2019年2月)

品質管理(品質保証)の求人マーケット動向(2019年2月)

【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2018年8月1日~2019年1月31日にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
※8月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

事業戦略の転換により、「自動車市場への進出」など、異業界への参入や新規技術分野での事業展開を行う企業が増え、新たな分野への品質管理・品質保証対応およびシステム(仕組み)構築を進める目的の求人が目立つ。そのため、技術分野や経験業務を限定したスキル重視の求人が多い。
また、海外進出や海外売上比率の上昇に伴い、語学スキル(英語)を求める傾向も強くなってきている。

品質管理(品質保証)の採用成功POINT

<ていねいな情報の整理>
採用背景、募集ポジションのミッション、企業内での分業体制をしっかり言語化する必要がある。
品質管理、品質保証は表現は同じであっても企業ごとに細かい業務内容が異なっているため、まず事実の整理をきちんと行うことが重要。
<採用人物像のペルソナ>
上記情報の整理を以て、ミッションを遂行できる人材(目的の達成に寄与できる人材)がどのようなキャリアを築いてきた方なのか、を具体的に言語化していくことが重要。また、比較的年齢層が高く、転職回数も多い登録者が多いため、過去の経験に捉われず、「採用する目的を果たせるかどうか」を基準に、中途採用市場に合わせた採用要件を検討していく必要がある。
<ターゲットに刺さる求人の魅力>
具体的なスキルのペルソナを立てることはもちろん、転職理由や応募動機などの内面についても想像することによって、より適切なターゲティングと適切な求人の魅力化を実現していくことができる。採用することでどのような課題がどう解決されるか、いかに応募者を必要としているか、を強く打ち出すことも重要。

生産技術・プロセスエンジニア

ここがポイント

◆1月に登録者数が大きく増加。キャリアアップ志向の転職者が増えている。
◆2018年11月~2019年1月の新規求人数は2018年8月~2018年10月比で117%。前年同期比153%。
◆職種未経験者や異業種出身者など、採用ターゲットを幅広く検討し、採用手法を柔軟に検討することが重要。

生産技術・プロセスエンジニアの登録者動向

生産技術・プロセスエンジニアの登録者詳細(2019年2月)

生産技術・プロセスエンジニアの登録者詳細(2019年2月)

年代別にみると20代の登録者が全体の48%、30代まで含めると76%を占め、若手の登録者が多い。
事業不振などやむを得ない状況での転職のほかに、最近は、生産設備の自動化、IoTなど新しい知識、技術を身につけたいというキャリアアップを目指して登録する方が多くみられる。
出張や突発的な業務対応が生じることがあり、選考に関しては他職種に比べて調整が難航する傾向にある。そのため、日程調整がより柔軟、スピーディーに行われることが入社意向に結びつくケースも多い。

生産技術・プロセスエンジニアの求人動向

生産技術・プロセスエンジニアの求人マーケット動向(2019年2月)

生産技術・プロセスエンジニアの求人マーケット動向(2019年2月)

【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2018年8月1日~2019年1月31日にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
※8月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

新規求人数は直近3カ月比および、前年比で大きく増加。直近3カ月の全機電系技術職新規求人のうち約20%が同職となっており、自動運転やIoT、AIにかかわる新製品の開発や効率化・設備自動化・省人化を背景に新規求人数の伸びが高い職種のうちの1つである。
自動車の電装化や各エレクトニクス製品の性能向上などにより、電子部品大手各社や半導体メーカー各社の収益が拡大するなど、好調な事業環境を背景とする生産ラインの増設や、新工場開設などにより求人ニーズが高まっている。昨今の米中貿易摩擦や、半導体需要の一時的な落ち着きなど、不透明感のある市場の中でも各社採用の勢いを緩めていない状況である。

生産技術・プロセスエンジニアの採用成功POINT

先述の通り、直近3カ月の全機電系技術職新規求人数のうち約20%が同職である中で、機電系技術職登録者における同職経験者の比率は10%程度という状況。
職種未経験者や異業界出身者からの採用は避けて通れない市場となっている。
特に、ここ数年、工場の新設やラインの増設、新製品開発などに伴い、各社が同職種の大量採用を続けていることから、経験者はマーケット全体として枯渇気味の状況にある。
電機・電子部品・半導体の各大手メーカーも異業種出身者や未経験者を積極的に採用しているため、即戦力を狙う場合、スキル以外の採用要件を見直すなど、母集団形成を重視する動きも広がっている。
また、人材紹介のみならず、求人広告や、ダイレクト・ソーシングの他、社員紹介によるリファラル採用や、自社イベント(説明会やセミナー)から転職希望者にアプローチする企業も増加してきており、柔軟に採用手法を検討し、転職潜在層へアプローチすることも採用成功のポイントとなっている。

フィールドエンジニア・カスタマーサポート

ここがポイント

◆登録者数はほぼ横ばいで推移。転職理由は「就業環境改善」が多い。
◆2018年11月~2019年1月の新規求人数は2018年8月~2018年10月比で116%。前年同期比170%。
◆広く母集団を形成し、選考を通して「働くイメージ(扱う製品や、就業環境、社内のサポート体制など)をもってもらうことができるか」が重要。

フィールドエンジニア・カスタマーサポートの登録者動向

フィールドエンジニア・カスタマーサポートの登録者詳細(2019年2月)

フィールドエンジニア・カスタマーサポートの登録者詳細(2019年2月)

登録者数はほぼ横ばいで推移する一方、求人数は右肩上がりの傾向を維持しており、売り手市場が続いている。
転職理由は、「働き方改善」「待遇改善」を求める声が多く、今後も同様の傾向が続くことが予想される。
転勤や長期出張、夜間の急な呼び出しやシフト勤務が無い求人であれば、応募は集まりやすい。また、医療機器や輸送機器等、今後の需要拡大が見込まれる業界の人気が高い。
一方で、専門知識・技術を身に着けられるかという点に不安を感じる方もいるため、研修やOJTについて明示すると良い。
複数社で書類選考は通過するが、現職多忙で休日を取得しにくいため、面接に進んだ段階で選考企業を絞る方も少なくない。
休日選考や選考回数短縮など、選考方法を見直すことで採用成功率が高まると考えられる。

フィールドエンジニア・カスタマーサポートの求人動向

フィールドエンジニア・カスタマーサポートの求人マーケット動向(2019年2月)

フィールドエンジニア・カスタマーサポートの求人マーケット動向(2019年2月)

【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2018年8月1日~2019年1月31日にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
※8月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

直近の業績好調、受注好調を背景に販売後のアフターメンテナンスに対応する人員が不足していることや、外資企業でのセールスに近しいフィールドエンジニアの求人が目立つ。
また、時間外労働を削減する取り組みの一環として、人員確保による業務配分を行っている企業も出てきている。
採用難易度の向上に伴い、未経験者採用やスキル要件の見直しを行う求人も増えており、即戦力採用の場合は同業他社出身者をターゲットとした求人も目立つ。

フィールドエンジニア・カスタマーサポートの採用成功POINT

働く環境を改善するために転職を希望している方が多く、最終学歴に偏りがないことも同職種の特徴である。
昨今のエンジニア求人のトレンドとして、他職種(設計や、生産技術職)の求人でも、若手の理系未経験者の採用を進めているため、母集団形成のためには、転職回数や学歴を幅広く検討し、人柄や意欲、バックグラウンドの知識・素養を重視したポテンシャル採用も検討する必要がある。
また選考の中では、扱う製品や就業環境、就業スタイル、社内のサポート体制、キャリアステップなどをしっかりと訴求し、他社との差別化を図ることも重要である。
場合によっては応募意志不問の面談や、選考要素を含まない面談、入社意向上げを目的とした面談などの実施も効果的である。

設計職(建築・土木)

ここがポイント

◆登録者動向は増加傾向。12月の登録は落ち込んだが、1月は直近半年で最高の登録者数。

◆2018年11月~2019年1月の新規求人数は、2018年8月~10月比で121%。前年同期比181%。
◆他社との違い・自社の強みを明確に言語化し訴求し、転職マーケットの状況を踏まえ、幅広く採用ターゲットを検討していくことが重要。

設計職(建築・土木)の登録者動向

設計職(建築・土木)の登録者詳細(2019年2月)

設計職(建築・土木)の登録者詳細(2019年2月)

・11月~1月の登録者数は、8~10月と比較すると約8%の増加。12月は落ち込んだが、11月、1月共に直近半年の平均を上回った。
 転職理由は、就業環境・年収改善、設計対象物の拡大によるものが多い。3月の竣工、4月の入社を見込み、登録者数も増えていく見込み。
・ゼネコン/サブコンや商業ディスプレイ業界など好況の業界では特に多忙を極め、年齢問わず、転職希望者が増えている。残業や土日出勤の少ない働き方を叶えたいという声が非常に多く、異業種も対象に含まれるため、面接にて年収・就業環境における条件改善や、入社後のキャリア像が明確にイメージできるような説明を行う企業が好まれる傾向が続いている。
・建設業界の景気は2019年をピークに縮小に転じると予想する調査もある中(2015年 日刊建設工業新聞調べ)、成長が期待できる分野(維持・更新や防災・減災、  エネルギー・環境など)への転身を検討する転職希望者の登録が増える可能性もある。

設計職(建築・土木)の求人動向

設計職(建築・土木)の求人マーケット動向(2019年2月)

設計職(建築・土木)の求人マーケット動向(2019年2月)

【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2018年8月1日~2019年1月31日にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
※8月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

業界全体の人手不足状態は続いており、求人は増加傾向。会社規模や、設計事務所、ゼネコン、プラント、建設コンサルなど業種を問わず採用意欲は高い状態が続いている。
特に一級建築士などの資格取得者の採用難易度は高く、設計補助・CADオペレーター等設計業務を少しでも経験したことのある人材を育成していく方針にシフトする企業は増加傾向。また、中途採用においては中堅のベテラン層のニーズが最も高く、各社求める人材が重複しており、求人倍率が高まる傾向にある。特に大手のゼネコン、設計事務所や建設コンサルティング会社は、資格要件を満たしていたとしても、扱ってきた物件の規模や種類などが異なるとマッチングが難しいという現状があり、必須要件の緩和も難しく、採用に苦戦している様子が散見される

設計職(建築・土木)の採用成功POINT

・採用競争率の高い職種となるので、自社の強みは何か、中途入社者は自社のどこに魅力を感じて入社しているのか、情報を棚卸しし、積極的に転職マーケットに訴求し自社の存在感を高める必要がある。
・特に設計職の場合、ビジュアライズされた情報(物件の写真等)がある方が応募につながりやすく、自社HPの改修、求人広告の利用など多角的な採用手法も検討すべきである。
・採用難易度の高さ・競合他社の動向を踏まえた上で、想定しているターゲットのスキル・資格・経験は本当に全て必要であるのか、どの要件を優先度高く定義するか、ターゲットのペルソナを整理し再定義する。雇用形態、処遇条件のみならず、自社の業務内容はそのターゲットに魅力的に見えるのか?など客観的な視点で考えることが重要となる。
・本職種における応募者は、複数社で書類選考が通過しているケースがほとんどのため、業務時間外・休日を含めた柔軟な日程調整も必要である。

施工管理(建築・土木)

ここがポイント

◆登録者数は増加傾向。施工管理職を希望する経験者は減少傾向。
◆2018年11月~2019年1月の新規求人数は、2018年8月~10月比で127%。前年同期比193%。
◆幅広い採用ターゲットの検討、あらゆる採用手法を活用し転職マーケットでの存在感を高めることが重要。

施工管理(建築・土木)の登録者動向

施工管理(建築・土木)の登録者詳細(2019年2月)

施工管理(建築・土木)の登録者詳細(2019年2月)

担当案件が終了することが多い年度末を目指して、転職を希望する方が多い一方で、現職中の方は繁忙期にもなるため、転職活動ができなくなるのが毎下期の傾向。多忙を理由に転職活動を断念する方も多く、土日面接の希望の声も、この時期だからこそ非常に多くなっている。
転職理由としては、引き続き就業環境改善を希望する方が多く、業務内容に不満はなくとも就業時間の問題で就業継続を断念する方も多くいることから、就業時間の明確化についての注目度は高い。また、特に30代では家族の意向が影響するケースもあり、家族を納得させられるだけの根拠を伴った就業環境への配慮をしている企業が応募を集めやすい。
また、若手に関しては教育体制についての関心が高く、一方でベテラン層に関しては、今後の2020年以降の事業展開への在り方についての興味が強い傾向にある。

施工管理(建築・土木)の求人動向

施工管理(建築・土木)の求人マーケット動向(2019年2月)

施工管理(建築・土木)の求人マーケット動向(2019年2月)

【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2018年8月1日~2019年1月31日にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
※8月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

施工管理職は全技術系職種の中でも求人数が多く、採用激戦区。深刻な人手不足状態が続いており、求人は増加し続けている。
大手企業を含め、全分野で一級施工管理技士資格取得者の採用は特に難航を極め、未経験を育成していく方針にシフトしていく企業も増えており、未経験者を対象とした求人の割合は増加傾向にある。また、経験者採用の場合も、長期に渡り採用充足ができていない状況を踏まえ応募時の資格要件・必須要件の緩和を検討する企業も増えつつある。

施工管理(建築・土木)の採用成功POINT

・全技術系職種の中でも求人数が多いため、求人が目に留まりやすいよう、自社の何が強みでどの点を転職希望者に訴求していくかをしっかり言語化し、他社と差別化していく必要がある。(働き方、案件内容・規模、技術力、スキルアップなど)
・経験者採用であれば、資格・スキル・経験年数を限定しない幅広い採用ターゲットの検討、未経験採用であれば、育成体制・今後のキャリアパスなどの入社後の活躍がイメージできるような情報を応募者にしっかり訴求していきたい。
・ただ求人を出すだけではなく、エージェントに対し積極的に情報提供していくこと、求人広告、ダイレクト・ソーシング、転職フェア、社員紹介・知人紹介などあらゆる採用チャネルを活用し、母集団形成のために、待つのではなく、攻めの採用姿勢をとることが他職種に比べ特に強く求められる。
・面接は選考をする、という視点のみならず、応募者の意向醸成の場でもあるという意識を持ち、面接官トレーニングや訴求すべき情報を精査し、限られた時間を有効活用したい。また、応募者は日中の面接調整が困難なことが多く、複数社で書類選考が通過しているケースがほとんどのため、業務時間外・休日を含めた柔軟な日程調整も必要である。

研究開発(化学)

ここがポイント

◆登録者数は横ばい、引き続き転職に慎重な方が多く、スピーディかつ積極的な採用スタンスが鍵。
◆2018年11~2019年1月の新規求人数は2018年8~10月比で123%、前年同期比144%。
◆①採用要件を詳細に擦り合わせ、ターゲットを明確化させること②転職希望者が求める情報を可能な限り求人票へ記載すること。

研究開発(化学)の登録者動向

研究開発(化学)の登録者詳細(2019年2月)

研究開発(化学)の登録者詳細(2019年2月)

登録者数は、8~9月と比較し、季節要因で12月に落ち込んだ点を除けば引き続き横ばいで推移しており、26歳~35歳の若手で54%、25歳以下の層を加えると35歳以下の方で70%程度を占める傾向に変化はない。
学歴は大卒以上で80%を占め、中でも大学院卒が54%となっている。また、転職回数0回の方が66%、1回までの方を含めると80%を超えており、他の職種に比して転職回数が少なく、転職に慎重なスタンスの転職希望者が多いという特徴にも変化は見られない。そのため、転職活動を行う方は、「転職することを決めている方」よりも「転職するかどうか判断するために情報収集している方」が多い。いわゆる第二新卒層の転職相談も多いが、今すぐ転職したいと考えているのは少数派であり、現職に何らかの不満がある場合でも、まずは自身が特別に関心を持っている企業に応募先を絞ったり、未経験でも興味がある業界・職種に応募したりといった傾向がある。求人数は増えているため、「この企業が募集しているなら…」と活動を検討し始める方も散見される。活動を開始し、複数社で書類選考を通過しても、現職で休日を取りにくいため、選考を受ける企業を絞ってしまう方が少なくない。
自動車や電子材料などに関連する研究開発経験・スキルを有する方は、ある程度転職先を選べる「売り手」の状況にあるほか、研究だけでなく顧客折衝まで柔軟に行うことができるエンジニアや、マテリアルズ・インフォマティクスなど転職市場にまだスペシャリストが多くない領域で強みを持つエンジニアにも引き合いがある。いずれにせよ採用競争は避けられず、選考のスピード感も非常に重要となる。

研究開発(化学)の求人動向

研究開発(化学)の求人マーケット動向(2019年2月)

研究開発(化学)の求人マーケット動向(2019年2月)

【データ概要】
▼求人マーケット動向
対象:2018年8月1日~2019年1月31日にdodaにいただいた求人件数と登録者数。
※8月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

業界全体として業績が好調であり、売上増に伴う増員採用を加速させる動きが強い。
新卒採用の文化が強い業界であるが、新卒採用の苦戦により第二新卒採用へ舵を切るケースが見受けられる。
各社が掲げる注力分野のなかでもとりわけ、「自動車領域」「ヘルスケア領域」「電池材料領域」などにおいて、求人数増加の傾向が強い。

研究開発(化学)の採用成功POINT

化学マーケットは分野が多岐にわたり、求める経験・能力が限定的であることが多いため、他職種と比較し、募集要項を明確化させることが必須である。
前述通り転職意欲が高くない、志向性として慎重な登録者が多い傾向にあるため、できる限り詳細な情報提供が求められる。
・採用部署の現場社員と転職希望者の要件をしっかりとすり合わせ、要件を言語化し、求人票へ落とし込む。
・研究開発のテーマ、研究環境、就業環境、キャリアステップ、社風など、会社HPでは確認できないようなリアルで詳細な情報を提供する。
・転職意欲が高くない方も多いため、見極める選考だけではなく、面談形式の情報提供ができるような場を作ることも大切。

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