2025.09.08
人材紹介
お金がかからないブランディング?!“キャリアアドバイザー”をファンにして「企業の広告塔」になってもらうには
2025年7月には転職求人倍率が2.42倍(※転職求人倍率レポート(2025年7月))に達するなど、売り手市場が続く昨今の転職市場では、母集団形成の以前に「自社や求人を知ってもらうこと」が企業にとって大きなハードルとなっています。とは言え、認知度向上に多くの予算や工数を費やすことは簡単ではありません。
そこで頼りになるのが、日頃から転職希望者と接し、企業や求人の紹介を担っている「キャリアアドバイザー」の存在です。本記事では、キャリアアドバイザーがどのように求人を選定・紹介しているのかを紐解きます。キャリアアドバイザーをファンにし、「社外にいる企業の広告塔」として、より多くの転職希望者へ貴社の魅力や存在をアプローチしてみませんか。

キャリアアドバイザーについて
そもそもキャリアアドバイザーとはどのような存在で、どのように求人の紹介を行っているのでしょうか。
キャリアアドバイザーとは
キャリアアドバイザーとは、転職希望者に対し、適切なアドバイスや求人の紹介、選考時のサポートなどを行って転職を成功に導くキャリアの専門家のことです。
多くの場合、キャリアアドバイザーは人材紹介サービス会社に所属しており、サービスに登録している転職希望者に対して各種サービスを提供します。転職希望者からヒアリングした悩みや希望条件などをもとに、人材紹介サービスに登録されている求人の中から提案するケースが一般的です。
「doda」のキャリアアドバイザーの特徴
数ある人材紹介サービスの中でも、「doda」のキャリアアドバイザーの特長は、担当する業界・職種別に組織が分かれており、それぞれが優れた専門性を有している点にあります。転職希望者が抱える一人ひとり異なる希望や悩みに、各分野の豊富な知見を持つキャリアアドバイザーが的確な提案を行います。
また、企業担当の営業(リクルーティングアドバイザー)と転職希望者担当の営業(キャリアアドバイザー)に分かれて対応を行う分業制をとっており、それぞれのニーズにより深く寄り添うことが可能な体制です。
※PA(プロジェクトエージェント):法人個人両者の対応をする営業担当。法人のお客様に対しRAとともにヒアリングを行い、スカウトメール、求人公開時掲載となる転職サイト「doda」経由で応募された転職希望者をご紹介する。
「doda」のキャリアアドバイザーはどのように求人の紹介をする?
「doda」のキャリアアドバイザーが求人を紹介するタイミングは、キャリアカウンセリング前に紹介するケースもありますが、基本的には「キャリアカウンセリング終了後」が主流です。
キャリアカウンセリング内で聞いた情報をもとに求人を選定し、転職希望者へ紹介します。転職希望者の平均応募数は32社(※)のため、キャリアアドバイザーはそれ以上の求人を紹介していることが多いです。
※2024年1月~12月の1年間に「doda」エージェントサービスを利用して内定を得た人のデータをもとに算出
数多くの求人の中で、キャリアアドバイザーが特に「この方にとって魅力的である」「転職希望者にマッチしている」と判断した求人は、転職希望者も魅力を感じやすく応募可能性が高まります。キャリアアドバイザーが思わず紹介したくなる企業・求人かどうかが、その後の応募数を大きく左右するのです。
キャリアアドバイザーが思う「紹介しやすい企業」とは?
では、キャリアアドバイザーが転職希望者に紹介したくなる企業にはどういった特徴が多いのでしょうか。ここからは、「求人票編」「選考フェーズ編」「エージェントとの情報連携編」の3つのシーンに分けてその特徴を紹介します。
求人票編
(1)新規登録求人にもかかわらず情報が豊富にある
キャリアアドバイザーが積極的に紹介したい求人の代表格として挙げられるのが、公開から間もない新規登録求人です。その理由としては、他社エージェントがまだ取り扱っていない可能性が高く、募集企業の採用意欲の高さから転職希望者にアピールがしやすいことが挙げられます。
しかし一方で、新規登録された求人は「過去に選考を通過した応募者」の情報が少なく、適した転職希望者の条件がわかりにくい場合も多いです。そのため、業務内容や求める人材のペルソナ情報が新規登録された段階でも詳細な求人は、特に紹介されやすい傾向にあります。
(2)タイトルを見ただけで仕事内容がイメージできる
人材紹介サービスを利用する企業が増加している昨今、採用需要の大きい職種はそれだけ登録求人数も多く、検索時に膨大な数の求人がヒットしてしまいます。そこで埋もれてしまわないために重要となるのが、「一目で仕事内容を想像できるタイトル」であることです。
具体的には、一般的に使われている職種名や担う役割、仕事としての魅力といった情報を求人タイトル内に盛り込むとイメージがより伝わります。こうしたタイトルの情報が充実している求人は、キャリアアドバイザーの目に留まりやすく、その先にいる転職希望者にも届きやすくなるでしょう。
(3)採用によって実現したいビジョン、解決したい課題が書かれている
転職希望者に求人を紹介する際、キャリアアドバイザーは「企業側の状況やニーズ」もアピールポイントとして活用しています。「この企業はこんな課題を持っている・今後こんなことがしたいと思っている。だからあなたの経験がマッチングしている/あなたの希望が叶う環境である」と伝えることで、転職希望者の応募意欲を高めているのです。
そのため、募集要項には「こんな課題を解決したい」「こんな事業を進めたい」といったように、採用の意図や目的をなるべく詳細に記載しましょう。企業が描くビジョンがキャリアアドバイザーに伝われば、そのぶん適切な転職希望者へと紹介される可能性も高まります。
(4)組織構成が詳しく書かれている
個人差はあるものの、転職希望者の多くは転職先に「組織の雰囲気の良さ」を求めています。昨今では口コミサイトなどで情報収集している転職希望者も多いため、キャリアアドバイザーは紹介時のアピール材料として「配属組織の情報」を非常に重視しています。組織の所属人数や年齢層など、配属組織の想像がしやすい情報はできる限り盛り込みましょう。
選考フェーズ編
(1)選考通過時に「評価ポイント」をくれる
キャリアアドバイザーは「この企業は、こんな人が評価されやすい/選考の通過傾向がある」という情報を重宝します。選考を通過しやすい人材の傾向や評価ポイントの情報が少ない企業は、キャリアアドバイザーにとって「どのような人材がマッチングするかわからない=紹介しづらい企業」になってしまいます。
書類選考や面接選考後に評価をフィードバックすることは、転職希望者の意向を後押しするだけではなく、キャリアアドバイザーの中に企業情報が蓄積され、その後も適した転職希望者がいた際に紹介に繋がる可能性を高めます。
(2)選考結果のスピードが早い
選考フェーズにおけるレスポンスや選考結果が早いことも、キャリアアドバイザーが紹介しやすい企業の特徴です。逆に言えば、結果が出るのが遅く、進展がわかりにくい企業は転職希望者を心配させてしまうためキャリアアドバイザーとしては自信を持って紹介できない場合があります。
応募数の多さや人事部署の忙しさによって、選考に時間がかかることはキャリアアドバイザーも承知していますが、結果が出たら迅速に伝えることを意識するとより信頼性が高まるはずです。
エージェントとの情報連携編
求人ヒアリングにキャリアアドバイザーも同席ができる
転職希望者担当ではありますが、企業側の情報収集にも積極的なキャリアアドバイザーは多くいます。企業の詳細情報を知るということは、転職希望者へよりリアルな情報を届けられることに繋がるためです。
特に、「求人ヒアリングにキャリアアドバイザーが同席できる企業」は紹介したくなる傾向が高まります。求人ヒアリングの場では、応募部署や人事から話を直接聞け、公開が難しい情報や組織の雰囲気を捉えられるため、キャリアアドバイザーも積極的に参加したいという意見が多いです。
また単に情報量が多く獲得できるだけではなく、企業の想いを直接聞けるため、キャリアアドバイザーも「この企業は頑張って紹介したい」と前向きな気持ちになります。応募数を増やすためには、転職希望者へ求人を紹介しているキャリアアドバイザーをファンにつける、そのための有効な手段の一つとして求人ヒアリングが活用できるのです。
まとめ
キャリアアドバイザーは常に「転職希望者に寄り添う」ことを大前提として企業の紹介や求人の提案をしています。つまり「転職希望者が求める情報」を提供することを心掛ければ、おのずとキャリアアドバイザーにとっても「紹介したくなる企業」になるでしょう。
人材紹介サービスとのつながりを深めて「企業のファン」にすることで、企業認知度や紹介数、応募率の向上が見込めます。転職市場での母集団形成が難しい今、doda人材紹介サービスを活用し、コストを節約しながら多くの転職希望者へ自社の魅力を届けてみてはいかがでしょうか。

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