モノづくりエンジニア中途採用マーケットレポート(2025年11月発行)

2025年11月発行
職種別マーケットレポート

モノづくりエンジニア

モノづくりエンジニアマーケットレポートは、dodaに登録いただいた求人・登録者から、中途採用市場における下記の職種の登録者動向・求人動向・採用ポイントをまとめたレポートです。
※機械設計、回路設計、組み込み・制御設計、品質管理(品質保証)、生産技術・プロセスエンジニア、フィールドエンジニア・カスタマーサポート、研究開発(化学)、設計職(建築・土木)、施工管理(建築・土木)

機械設計

ここがポイント
  • 2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月比(2025年5月~7月)対比で93%と減少
  • 2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で95%と減少
  • 市況に合わせた適切な採用要件定義がカギ。

機械設計の登録者動向

登録者詳細
機械設計の登録者詳細(2025年11月)

対象:2025年8月~10月にdodaにご登録いただいた方

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、93%と減少傾向である。
減少の背景として、上半期末の納期に追われるなど繁忙期の方が多く、転職活動に踏み切れない・時間が確保できない方が一定数いたことが考えられる。
登録者の最終学歴の内訳と見ると、大学院卒と大学卒で64%となっており引き続き高い割合になっている。
登録者の転職回数の内訳をみると、0回~1回の方が73%と多くを占めている。転職活動自体が初めてという転職希望者が目立っている印象だ。
同職種の転職理由では、会社の将来性不安、今後会得したいスキルがある、よりワークライフバランスが整えたいという声が多い。また最近では、長期就業の観点から、「製品やサービスへの将来性」を重視する転職希望者も増えている。さらには会社の将来性、働き方などを重視して、さまざまな企業の求人を見ている転職希望者が多いため、転職に慎重な姿勢を見せる方も多く、早期の転職を希望する層とは別に「現状は情報収集のみ」という層が増えてきた傾向である。

機械設計の求人動向

求人マーケット動向
機械設計の求人マーケット動向(2025年11月)

対象:2025年5月~10月にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数
※2025年5月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、95%と減少傾向である。
減少の背景としては、年度初めの採用活動が一段落したことや、アメリカ合衆国の関税政策が影響していると考えられる。一方で、生産体制の強化を目指し、中堅層や即戦力を求める求人は多く、技術力を補うためにシニア層を採用する企業も散見される。また、市場分析や企画立案といった製品開発の上流工程を担当する求人や、部品単位やユニット単位で業務が細分化された求人など、求人の多様化が進んでいる。
求人内容としては、全体の求人数が減少する中でも、半導体業界・自動車業界・生産技術内の機械設計ポジションの需要が底堅く、企業側の採用姿勢は大きく衰えていない。特にパワーデバイス、車載ソフトウェア、設備保全、生産技術といった専門職は慢性的な人材不足から、継続的に採用が行われている。また、製造DXの加速により、データ分析やMES・IoT導入を担う人材の募集も相対的に堅調である。
トレンドとしては、若手の採用難・技術者不足が続く中で「育成前提採用」や「リスキリングを前提とした採用」が広がりつつある。また、第二新卒や業界未経験者などポテンシャルを重視する傾向が強まっており、応募要件の緩和や選考スピードの短縮を行う企業も増えている。一方で、専門性の高い職種では年齢層を広げてシニアを積極採用する動きが活発化しており、若手・中堅・シニアをバランスよく補強する“多層型採用”が浸透しつつある。

機械設計の採用成功POINT

市況に合わせた適切な採用要件の設定や要件定義が鍵となる。機械設計職は、設計サポートや図面作成といった下流工程から、企画・開発などの上流工程を目指すのが基本的なキャリアパスとなる。そのため、ステップアップできる環境や募集要件を整え、転職のメリットを打ち出すことが重要である。求める人材に対して魅力的な情報を提供し、他社求人との差別化を図るためには以下のポイントが大事になる。

・設計する製品と担当フェーズの明確化:どんな製品を設計するのか、どのフェーズ(企画立案、構想設計、基本設計、詳細設計、試作評価など)を任せるのか、誰に対して転職メリットがあるのかを明確にする。

・適切なスキルと年収条件の設定:採用背景を考慮し、市況を踏まえた上で求めるスキルや年収条件を適正化する。

・必要な情報の求人票への反映:採用背景、組織のミッション、担当する業務内容の詳細、入社後のキャリアパス、教育体制など、転職希望者に必要な情報をしっかりと求人票に記載する。

これらのポイントを押さえることで、機械設計職の採用活動を成功に導くことができるだろう。

機械設計職の採用には、応募前の転職希望者と直接話せる
doda転職フェア オンラインもおすすめ!

回路設計

ここがポイント
  • 2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月比(2025年5月~7月)対比で96%と減少
  • 2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で100%と横ばい
  • 市場価値の高い転職潜在層に対して多角的な採用手法で接点を多く持つ

回路設計の登録者動向

登録者詳細
回路設計の登録者詳細(2025年11月)

対象:2025年8月~10月にdodaにご登録いただいた方

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、96%と減少傾向である。
登録者の最終学歴の内訳と見ると、大学院卒・大学卒が70%を占めており、他のものづくりエンジニア職種と比べて、大学卒以上の割合が高いのが特徴である。
登録者の転職回数の内訳をみると、1回以下の方が76%を占めている。転職活動自体が初めてという登録者が目立っている印象だ。

回路設計の求人動向

求人マーケット動向
回路設計の求人マーケット動向(2025年11月)

対象: 2025年5月~10月にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数
※2025年5月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、100%と横ばいである。
新卒採用だけでは人材が充足せず、中途採用枠として第二新卒採用を開始するケースが増えている。また、中堅や即戦力となる人材のニーズも引き続き高い傾向だ。
求人内容としては、半導体デバイスメーカーでは半導体や5G向けスマートフォン部品、高周波部品の設計に関する求人が増加している。また、完成車・自動車部品メーカーではEV(電動車)のECU(Electronic Control Unit)関連の求人も増えている。
採用が難しい職種のため、50代以上の経験者や異業種・異業界出身者の方も求める要件に加え、幅広い業務経験を持つ層を採用する事例も増えてきている。

回路設計の採用成功POINT

アナログ回路設計の分野では、経験豊富なエンジニアの登録が多く見られている。そのため、大手メーカーを中心にミドル・シニア層の人材を積極的に採用する企業が増えている模様だ。こうした層を対象とした求人では、幅広い業務経験や豊富な経験年数を採用要件に加えることが重要だ。
また、即戦力層の登録者の割合が低いため、比較的登録が多い26歳~30歳の若手層に対しては「若手を育てる研修制度」や「働きやすい環境・風土」をアピールすることが効果的である。
さらに、会社の安定性や将来性を重視する転職希望者には、取り扱い製品だけでなく、事業戦略や企業の成長性についても伝える工夫が求められるだろう。加えて、異業界からの人材獲得を目指す場合には、具体的にどのような経験がどのように活かせるかを明確にし、それを求人票に反映させることが重要である。
同分野は、転職希望者自身が自分の市場価値を理解しているケースが多く、いわゆる「転職潜在層」が多いことも特徴だ。ダイレクト・ソーシングやアルムナイ採用、タレントプール関連のシステム導入など、多角的な採用手法で多くの接点を持つことがポイントとなるだろう。選考要素を伴わないカジュアル面談や応募意思不問のセミナーなどの開催も効果的なので、是非実践を試みてほしい。

転職潜在層にアプローチできるダイレクトソーシングなら
日本最大級の会員数を誇る「doda ダイレクト」がおすすめ!

組み込み・制御設計

ここがポイント
  • 2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月比(2025年5月~7月)対比で100%と横ばい
  • 2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で96%と減少
  • 母集団形成のため、潜在層へのアプローチなど採用手法を工夫する

組み込み・制御設計の登録者動向

登録者詳細
組み込み・制御設計の登録者詳細(2025年11月)

対象:2025年8月~10月にdodaにご登録いただいた方

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、100%と横ばいである。
上期末に差し掛かり、プロジェクトの区切りや新製品開発の本格化を背景に、キャリアを見直すエンジニアが増えている。特に、AI連携やクラウド対応など新技術へのスキル拡張を目的に、転職を検討する動きが強まっているのが特徴だ。
登録者の最終学歴の内訳と見ると、大学院卒・大学卒が70%の割合を占めている。この割合は、機械設計や回路設計などの他のエンジニア開発職種と比較して大きな差はない。
登録者の転職回数の内訳をみると、0回が57%で、初めて転職をする登録者が目立っている。
同職種の転職理由として多いのは、「古い開発環境に縛られている」「上流工程に関わることができない」「新製品開発のスピードが遅く、成長実感が乏しい」などが多い。また最近では、AI連携やクラウド接続など新技術への対応遅れを懸念し、将来性のある企業やモダンな開発環境を求める動きが強まっている。
直近のトレンドとしては、車載・産業機器分野での需要は引き続き高い一方、組み込みエンジニアがPythonやクラウド、セキュリティ知識を習得し、IT企業やコンサル企業への転職を視野に入れる動きも見られる。

組み込み・制御設計の求人動向

求人マーケット動向
組み込み・制御設計の求人マーケット動向(2025年11月)

対象:2025年5月~10月にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数
※2025年5月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、96%と減少傾向である。
減少の背景として、年度初めで新たに採用計画をスタートさせた求人が充足しはじめ、新規登録する求人数が減少したと考えられる。一方、同職種の採用に難航している企業は多く、早期に充足できた企業は多く無いのが実態だ。
求人内容としては、自動車業界ではSDV/ADAS(先進運転支援システム)関連の求人が多く、完成車メーカーやサプライヤーでの採用ニーズは依然として高い状態が続いている。完成車メーカーの中には、C言語の使用経験や学生時代にMatlab/Simulinkを使用した経験がある第二新卒層等、業務使用経験が無い求職者も採用要件としている企業もある。サプライヤーは、豊富な経験を持つ50代以上のシニア層も新たな採用要件として挙げている。また、自動車業界に限らず、IoTやAIを活用した業務効率化が各業界でのトレンドとなっており、これに伴い、業界を超えて求める人材層が重複するという課題も浮上している。このような状況から、今後も組み込み・制御設計職の人材採用競争は続くと予想される。

組み込み・制御設計の採用成功POINT

組み込み・制御設計職は、特に同職種経験者の採用において母集団形成が難しく、採用手法を多角的に活用することが重要だ。具体的には、人材紹介サービス、求人広告、ダイレクト・ソーシング、オンラインイベントなど、さまざまな手段を駆使してアプローチの範囲を広げる必要があるだろう。
転職希望者の主な転職理由としては、「先進的な技術開発に携わりたい」「上流工程(仕様検討等)に携わりたい」「将来性ある環境で働きたい」「在宅/リモート勤務を希望する」といったものが挙げられる。これらの理由に合わせて、競合他社を意識した訴求を行うことが求められる。
さらに、組み込み領域の転職希望者は、転職歴が少ない傾向があり、75%が転職回数1回以内となっている。そのため、転職へのハードルがやや高いとされており、転職潜在層へのアプローチも必要となる。特に以下のポイントを意識すると効果的だ。

ベテラン層や若手ポテンシャル採用の積極的な取り組み:中堅層以外の50代以上のベテラン層や学歴不問の若手ポテンシャル層を対象に、積極的に採用活動を行う。

選考期間の短縮:面接回数を1回にし、迅速にオファーを出すなどして、選考期間をできる限り短縮し、競合のスケジュールに劣後しないようにする。例えば、応募者に応じて1day選考会や休日面接を実施することが考えられる。

多様なチャネルでの情報発信:転職希望者に興味を持たせるために、求人票や求人広告、採用ホームページなど複数のチャネルを通じて情報発信を行う。具体的には、事業や部署の展望、ミッション、自社の技術の先進性などを伝えることが重要となる。

ダイレクトリクルーティングとカジュアル面談の活用:ダイレクトリクルーティング(ダイレクト・ソーシング)や応募意思不問のカジュアル面談を実施し、自社の業務説明をメインとした場を設け、転職希望者の転職意向を高める。また、部門責任者のパネルディスカッションを通じて、転職潜在層にアプローチする。

これらの戦略を通じて、組み込み・制御設計職の採用活動を効果的に進めることが期待できる。

獲得競争が激化している組み込み・制御設計職の採用には、
スキルある即戦力人材のみを集客して直接口説ける
doda転職フェア オンラインがおすすめ。

品質管理(品質保証)

ここがポイント
  • 2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月比(2025年5月~7月)対比で102%と増加
  • 2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で95%と減少
  • 働き方改革やDX推進などの訴求により採用成功につなげる事例が増加

品質管理(品質保証)の登録者動向

登録者詳細
品質管理(品質保証)の登録者詳細(2025年11月)

対象:2025年8月~10月にdodaにご登録いただいた方

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、102%と増加傾向である
増加の背景として、夏季賞与をもらった後、年内での転職を目指して活動を開始した人が増えたことが登録者数増加の要因として考えられる。
登録者の最終学歴の内訳と見ると、大学院卒が8%、大学卒が39%、高校卒が33%である。他のものづくりエンジニア職種と比較すると、大学院卒の比率が低く、高校卒の比率が高いのが特徴だ。
登録者の転職回数の内訳をみると、3回以上が全体の22%を占めており、他のものづくりエンジニア職種と比較すると、転職回数を重ねている・複数社を経験している人が多い傾向である。
同職種の転職理由として多いのは、「品質度外視な会社の体制への不満」「残業時間・業務量に対して対価が見合っていないと感じる」などの理由が多い傾向だ。
品質管理・品質保証といっても、「検査業務」を中心に経験している方が多く、品質保証の基準の策定・推進や内部監査、ISO関連業務の経験がある方は珍しい。さらに、機械よりも電気・電子・半導体分野の品質管理・品質保証を経験している人が少ない実態だ。

品質管理(品質保証)の求人動向

求人マーケット動向
品質管理(品質保証)の求人マーケット動向(2025年11月)

対象:2025年5月~10月にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数
※2025年5月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、95%と減少傾向である。
求人数は減少傾向ではあるが、医薬品、食品、電子機器などの一部の分野では需要が高まっている。また、各社経営方針によるコンプライアンス意識、品質意識は高く、リスクマネジメン トやISO、内部監査、SQEなど本社勤務の品質管理部門でのポジションは増加傾向だ。そのため、即戦力となる人材へのニーズが高まっており、 比較的ミドル層の求人倍率が上昇傾向にあるのがトレンドだ。

品質管理(品質保証)の採用成功POINT

募集にあたり、各人のミッションや、扱う商材群、業務範囲、組織構成や働き方、キャリアパスなどを明確化し、他社との差別化を図ることはもちろん、当該企業における「品質」の考え方や重要度、期待すること、任せたい仕事のミッションを記載すれば母集団形成などに効果が表れるだろう。
特に採用成功している求人は、募集する組織の体制が整っており、さまざまな課題に対してフレキシブルに対応できるフォロー体制(働き方・環境)が充実しているという傾向がある。
また、DX推進について言及している求人についても、「工場の見える化」「突発性の不良発生時に対する体制の盤石化」「属人性からの脱却」といった組織課題に対して懸念点を払しょくするような情報を明示しているものは反響が良く、採用成功につながっている。

「採用につながる職種名称は?」「何をアピールすれば魅力化できる?」など
求人票の作成において悩むことの多い品質管理。
doda求人情報サービスなら、転職市場に詳しいプロが採用できる書き方をアドバイスします。

生産技術・プロセスエンジニア

ここがポイント
  • 2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月比(2025年5月~7月)対比で100%と横ばい
  • 2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で99%と微減
  • 採用要件を詳細に定め、会社の目指すビジョンと採用背景やミッションを訴求する

生産技術・プロセスエンジニアの登録者動向

登録者詳細
生産技術・プロセスエンジニアの登録者詳細(2025年11月)

対象:2025年8月~10月にdodaにご登録いただいた方

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、100%と横ばいである。
登録者の最終学歴の内訳と見ると、大学院卒・大学卒が51%、高等学校卒が33%を占めている。他のものづくりエンジニア職種と比較すると、高等学校卒の割合が多いことが特徴だ。
登録者の転職回数の内訳をみると、0回が54%、1回が18%と、初めて転職をする登録者の割合が多い。一方で、2回以上の転職経験がある登録者も28%の割合を占めている。
同職種の転職理由として多いのは、「家庭の事情で勤務地を変えたい」「転勤打診があった」など、勤務地を理由に転職を検討するケースや、「残業・休日出勤・夜勤・出張等がつらい」とワークライフバランスの改善を求めるケースが多い。また、直近では、「業界や会社の将来性不安を改善したい」という声も増えている傾向である。

生産技術・プロセスエンジニアの求人動向

求人マーケット動向
生産技術・プロセスエンジニアの求人マーケット動向(2025年11月)

対象:2025年5月~10月にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数
※2025年5月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、99%と微減傾向である。
減少の背景として、年度初めで新たに採用計画をスタートさせる企業が多いため、5月~7月では求人数が増加、その後一部の求人ではポジションが充足し、8月~10月は求人数が落ち着いたことが要因であると考えられる。
求人内容としては、DX推進やIoT技術を取り入れた「省人化・自動化」を課題・テーマとしている企業が多いため、工程設計や設備導入の求人が増加している傾向である。

生産技術・プロセスエンジニアの採用成功POINT

生産技術・プロセスエンジニアといっても、登録者のスキル・経験は幅広く、それに応じて年収帯も大きく異なるため、業務の中で特にどの部分を任せたいのか、どんなスキル・経験を求めているのかを明確にし、それに沿った要件定義・年収設定が重要となる。
また、現職にて「設備投資がされない」「製造ラインの縮小」などの将来性の不安から転職を検討される方も多いため、設備投資の状況や会社の目指すビジョン・将来性を明確に求人票で訴求することも重要となる。
工法開発や設備導入など上流工程の経験を求める求人の場合には、採用背景や入社後に任せたいミッションも明確にした上で、競合他社でも進捗していることを前提に採用プロセスの見直しや早期化も検討したい。

有効ターゲットの広げ方や他社とどう差別化するか…
業界専任で業界の採用市場に詳しい担当者に相談できるのは
doda人材紹介サービス

フィールドエンジニア・カスタマーサポート

ここがポイント
  • 2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月比(2025年5月~7月)対比で99%と微減
  • 2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で114%と増加
  • 「選考スピードの迅速化」と「選ばれる求人内容」が採用成功へのカギ

フィールドエンジニア・カスタマーサポートの登録者動向

登録者詳細
フィールドエンジニア・カスタマーサポートの登録者詳細(2025年11月)

対象:2025年8月~10月にdodaにご登録いただいた方

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、99%と微減傾向である。
減少の背景としては、現職の繁忙期やメンテナンスというトラブル対応が重なり、転職に踏み切る決断や時間の確保ができないなどの理由が考えられる。
登録者の最終学歴の内訳と見ると、高等学校卒が30%、短期大学3%、高等専門学校8%、専修・各種学校15%と他のものづくり業界の職種と比較しても大学院卒・大学卒よりも高等学校卒や専修・各種学校のほうが多いことが特徴である。
登録者の転職回数の内訳をみると、0回が41%、1回が22%で全体の63%を占めており、初めて転職する登録者が目立っている。
同職種の転職理由として多いのは、「出張や緊急対応が多く精神的・体力的につらい」「友人や知人・家族との時間が取れない」など、年齢を問わず働き方改善の要望が目立つ。また、「自社の取り扱う製品・サービスに先行きを感じられない」など、会社や事業の将来性に対して不安視する声などが挙がっている。そのため、転職先に求める要件では、働き方や職場環境の改善、付加価値の高い製品に携わりスキルアップを望みたいといった声が比較的多い傾向である。
トレンドとしては、いますぐ転職したいというよりかは、自身の市場価値を知るために登録する方が増えている。

フィールドエンジニア・カスタマーサポートの求人動向

求人マーケット動向
フィールドエンジニア・カスタマーサポートの求人マーケット動向(2025年11月)

対象:2025年5月~10月にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数
※2025年5月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、114%と増加傾向である。
増加の背景としては、上期の採用を踏まえて、採用計画を見直し、年度内充足に向けた早期のスタートダッシュを切った企業が多かったのが求人数増加の要因として考えらえる。
求人内容としては、第二新卒層向けの求人が増加している傾向だ。新卒採用で充足しきれなかったポジションを中途採用に切り替えて稼働している企業が増えている。
またトレンドとしては、「1日選考会」と題した1日で選考を完結させる求人内容が増えてきている。フィールドエンジニアやカスタマーサポートは出張も多い職種のため、転職希望者の働き方を考慮し、選考スピードを短縮させる動きが直近見受けられる。

フィールドエンジニア・カスタマーサポートの採用成功POINT

フィールドエンジニアやカスタマーサポートは出張も多いため、転職希望者が柔軟に転職活動に時間を割けない傾向のある職種だ。そのため、「選考スピードの迅速化」は採用成功にとって極めて重要な要素である。例えば、オンライン面接の活用や適性検査の導入などを検討し、スピーディーな対応を心掛けることが必要である。
また、求人情報を詳細かつ魅力的に記載し「選ばれる求人」を作ることも、採用成功のためのポイントである。仕事内容やキャリアパス、福利厚生など、転職希望者が関心を持つポイントを明確にし、他社との差別化を図ることが重要だ。加えて、企業のビジョンや文化、サービスや製品の将来性を伝えることで、転職希望者の共感を得ることも「選ばれる求人」の重要ポイントである。

母集団の最大化を狙うならdoda求人広告がおすすめ。
採用のプロが、どんな層を狙ってどんな魅力を打ち出すべきか、データをもとにアドバイスします。

研究開発(化学)

ここがポイント
  • 2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月比(2025年5月~7月)対比で90%と減少
  • 2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で97%とやや減少
  • 転職希望者のスキルをどのように活かすことができるか/転職理由にマッチするのかを訴求することが重要

研究開発(化学)の登録者動向

登録者詳細
研究開発(化学)の登録者詳細(2025年11月)

対象:2025年8月~10月にdodaにご登録いただいた方

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、90%と減少傾向である。
減少の背景として考えられるのは、上期末で業務が繁忙期であることから、転職活動に踏み切れない・時間が確保できない方が一定数いたことが、登録者数減少の要因になったと見受けられる。
登録者の最終学歴の内訳と見ると、大学院卒・大学卒が72%の割合を占めている。そのうち大学院卒が45%であり、他ものづくりエンジニア職種と比較して、大学院卒の登録割合が多いことが特徴だ。
登録者の転職回数の内訳をみると、1回以下の方が78%を占めており、安定志向の方が多い印象をうける。
同職種の転職理由として多いのは、専門性が積みにくい/転勤の回避/ビジネス変化によるテーマの終了・閉鎖、M&A/50代の場合は希望退職への応募等がある。また、最近ではワークライフバランス重視のため、将来転勤を希望しない方も増えてきている。

研究開発(化学)の求人動向

求人マーケット動向
研究開発(化学)の求人マーケット動向(2025年11月)

対象:2025年5月~10月にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数
※2025年5月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、97%とやや減少傾向である。
減少の背景としては、上期で採用できた充足分や新卒分も踏まえて、このタイミングで採用計画の見直しに着手する企業が多く、求人数が減少したと考えられる。
求人内容としては、第二新卒層などのポテンシャルを求める求人よりも、特定領域のスキルを求めた「即戦力層」として活躍を期待する求人が増えている傾向だ。そのため、50代以上の経験者まで要件を広げる企業も一部みられる。一方で、採用にコストをかけず社内ローテーションで組織を強固にする企業も増えている。

研究開発(化学)の採用成功POINT

転職希望者の間では「自身のスキルをどのように業務に活かすことができるか」「転職理由を払拭することができるか」を重要視している。そのため、求人票には、採用背景や募集ポジションのミッションを明確化することが重要である。さらに、潜在的な転職希望者が将来的に応募するタイミングに備えて、求人票には応募時に優先的に検討してもらうための情報を事前に盛り込んでおくことも重要である。
採用活動をスタートさせてから時間が経過した求人については、採用背景や条件を踏まえ、設定している採用要件が適切かどうか、今一度人材紹介エージェントなどを交えて振り返りをすべきである。

転職市場に合った要件定義、選考段階での詳細な情報提供、選考スケジュールの調整など… 各採用過程で、候補者心理を踏まえた対応が必要に。
doda人材紹介サービスなら、採用のプロが採用成功にむけてアドバイスします。

設計職(建築・土木)

ここがポイント
  • 2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で100%と横ばい
  • 2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で101%と増加
  • 「中長期的なキャリアの訴求」と「採用要件の拡大」が採用成功へのポイント

設計職(建築・土木)の登録者動向

登録者詳細
設計職(建築・土木)の登録者詳細(2025年11月)

対象:2025年8月~10月にdodaにご登録いただいた方

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、100%と横ばいである。
登録者の最終学歴の内訳と見ると、大学院卒・大学卒が63%の割合を占めている。
登録者の転職回数の内訳をみると、0回が45%を占めており、約半数の方が初めて転職活動を行っていることが伺える。一方で、4回以上の方は16%と、複数回転職をしている方も一定数いることがわかる。
同職種の転職理由は、「担当案件の幅を広げたい」という希望が多い。特に、戸建て住宅の設計を経験されてきた方が、「非住宅の設計に挑戦したい」「内装設計に挑戦したい」という声がよく聞かれる。
また直近では、外国籍の登録者も増えてきているのがトレンドだ。多くの方が永住権を取得するために、日本で長期就業していきたいというニーズをお持ちの傾向である。

設計職(建築・土木)の求人動向

求人マーケット動向
設計職(建築・土木)の求人マーケット動向(2025年11月)

対象:2025年5月~10月にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数
※2025年5月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、101%と増加傾向である。
増加の背景としては、上半期の採用充足度や人員状況を踏まえ、下半期に向けた採用計画の見直しに伴い、新規求人を出す企業が一定数いたことが影響したと考えられる。
求人内容としては、依然として即戦力を求めるニーズが高い。特に一級建築士などの有資格者を求める企業が多いが、有資格者の登録は少ないため、企業間で取り合いになる構図である。また、意匠・構造設計に加え、BIMソフト(Revitなど)を活用した設計経験を求める案件が増加してきている印象だ。さらに、環境性能評価や省エネ設計に関する知識を持つ人材を求める企業も目立つ。不動産開発企業では、都市計画や再開発プロジェクトに関わる設計職の募集が増えている。
新卒採用だけでは人材が充足せず、中途採用枠として第二新卒を加えるケースが増加している。さらに、50代以上のベテラン設計者をプロジェクト単位で採用する動きも見られる。
一級建築士保有者の希少価値が上がっているため、働き方やキャリアの魅力訴求だけでなく、オファー年収額を引き上げる企業も増えている。一級建築士を募集する求人は、下限年収600万円に設定しても1応募を獲得する事に苦戦している企業が多いため、求める人材要件に応じた年収の見直しは必要だろう。

設計職(建築・土木)の採用成功POINT

中長期的なキャリアを考えている転職希望者が多く、入社後どのような物件に携わることができるかだけでなく、その先もどのような経験やキャリアを身に着けていくことができるのかを提示することが重要である。
また実経験がなくとも、学生時代に建築などを専攻していた方や、施工管理から設計職にキャリアチェンジを希望する層を採用要件に含めることもポイントである。
50代以上も採用要件に加えることは当たり前のようになってきたが、知識や経験が豊富な60代も契約社員として採用することが、人材不足解消の一つのポイントとなってきているだろう。

多角的な採用手法を駆使することがポイントの設計職(建築・土木)。
dodaなら選べる4つの採用手法で、
貴社の採用を成功させます。

施工管理(建築・土木)

ここがポイント
  • 2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月比(2025年5月~7月)対比で107%と増加
  • 2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で105%と増加
  • 「現場と人事の連携強化」と「選考フローのスピード化」

施工管理(建築・土木)の登録者動向

登録者詳細
施工管理(建築・土木)の登録者詳細(2025年11月)

対象:2025年8月~10月にdodaにご登録いただいた方

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、107%と増加傾向である。
増加の背景として、来年4月入社に向けて早めに活動しようとする方が多いことや、ボーナス・異動等の結果から転職を考える方が増えていることが、登録者数増加に影響したと考えられる。
登録者の最終学歴の内訳と見ると、大学卒が48%と最多を占める。大学院卒は3%であり、他のものづくりエンジニア職種と比較すると少ないことが特徴だ。
登録者の転職回数の内訳をみると、0回が50%、1回が17%で全体の67%を占めており、転職を初めてしていく登録者が目立っている。
同職種の転職理由として、「残業時間が多く精神的・体力的にしんどい」・「作業員と上司との板挟みの立場がしんどい」という声が多い。ワークライフバランスの改善を求める方が多いため、比較的はたらき方が柔軟なイメージのあるIT業界へ転職を希望する方が増えてきた印象である。DX導入が進んでいる企業で経験を積んだ転職希望者がIT企業へ転職成功した事例もあり、今後も異業界を希望する声が増える可能性が考えられる。

施工管理(建築・土木)の求人動向

求人マーケット動向
施工管理(建築・土木)の求人マーケット動向(2025年11月)

対象:2025年5月~10月にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数
※2025年5月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、105%と増加傾向である。
求人内容としては、建築施工管理職のニーズが最も多い。その次に、電気設備施工管理がボリュームゾーンとなっている。RCマンションやデータセンターなど、昨今のトレンドとなっているアセットが中心となっている。
即戦力の採用を目指す企業において、「シニア層の歓迎」を含めた求人タイトルの打ち出しが多い傾向だ。また、内装施工管理や建売住宅メーカーなどは、若手層や未経験層の受け入れも積極的に行っている。

施工管理(建築・土木)の採用成功POINT

・「現場と人事の連携強化」:
現場部門からは現社員同等レベルの「即戦力となる人材」の要望が強いが、ネームバリューのあるような大手企業を含めて各社採用には苦戦している。そのため、人事から現場部門へ転職市場の現状を共有し、人事×現場で最適な人材要件をすり合わせていくことが重要だ。

・「選考フローのスピード化」:
施工管理職における、応募~最終面接合格までの選考期間は「平均25.2日」。書類選考は平均4日、書類選考~1次面接実施までは平均13日である。
特に、選考の前工程(書類選考~1時面接実施まで)で平均より遅れをとってしまうと、競合他社の面接が立て込み、書類合格を出した時点で意向が劣後してしまうことが想定される。そのため、スピード感を意識した書類選考が採用成功へのカギである。
競合他社よりも選考が早く進んでしまった場合にも、オファー面談や現場部門との接点創出などを設けることで、他社よりも多くの情報提供ができ、転職希望者の意向を上げられるチャンスが生まれやすい。

施工管理(建築・土木)と直接話して口説ける
「doda転職フェア オンライン」で採用成功を実現!

※こちらのPDF版レポートは、経営者や人事・採用担当者の課題解決を手助けするWebメディア「d’s JOURNAL(ディーズジャーナル)」byパーソルキャリアからダウンロードできます。

過去のレポート

モノづくりエンジニア中途採用マーケットレポート(2025年11月発行)ページです。【中途採用をお考えの法人様へ】dodaサービスのご案内 - 採用成功への扉を開く、総合採用支援サービス

お問い合わせ・
資料請求

フリーダイヤル、Webのどちらからでもお問い合わせいただけます。お気軽にご連絡ください。

0120-339-494

(受付時間 平日9:00 〜 18:00)