企画・マーケティング部門の中途採用市場レポート(2025年11月発行)

2025年11月発行
職種別マーケットレポート

企画・マーケティング部門

企画・マーケティング部門マーケットレポートは、dodaに登録いただいた求人・登録者から、中途採用市場における下記の職種の登録者動向・求人動向・採用ポイントをまとめたレポートです。
※企画・マーケティング部門:マーケティング・広報職、企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)

マーケット概況

登録者

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で98%と減少

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、98%と減少傾向である。減少の背景として、転職希望者の短期的な転職活動の沈静化や、夏季休暇の前後でこの時期に活動を控えていた影響などが考えられる。
転職理由として多いのは、依然として「キャリアアップやワークライフバランスを改善したい」という希望が多く、フレキシブルな働き方を希望している転職希望者も多い。こうしたニーズを受けて、社内制度や環境を整える企業も多いため、採用活動ではより柔軟な対応や優秀な人材採用のために、選考のスピード感が求められるだろう。

求人動向

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で98%と減少

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、98%と減少傾向である。
減少の背景として、多くの企業が上期に採用計画を集中的に実施しており、下期は一時的な落ち着きを見せる傾向にあるため、当期間の求人数は減少したと考えられる。
求人内容としては、各社DX推進やIoT技術を取り入れ、業務改善を行いたいというニーズも増えており、“システム・ツール活用”が要件に含まれている求人も増えている。また、海外展開やM&Aなど、事業成長のフェーズにある業界・企業では、法務や内部統制、グローバル業務を担うバックオフィス人材へのニーズが確実に上がっている。
トレンドとしては、「即戦力」「専門性重視」の姿勢が強く、ベテラン層を選考対象にする企業も増えている。一方、メンバークラスの採用に関しては採用が長期化するリスクを踏まえ、ポテンシャル採用を実施する企業も増えている。

採用成功のポイント

ポイントは「採用要件適正化」「短期集中型選考」「意向醸成につながる情報提供」

採用活動に苦戦している企業の多くは、採用市場と求める人材要件に大きなズレを生じていることが原因となっている。例えば、各部門から上がってくる採用要件が、実際に任せたい業務内容に対して過剰なスキルを求めるケースが見られる場合である。このため、募集時には現場と適切に採用要件をすり合わせ、採用市場を考慮した要件で進めることが採用成功の鍵となる。
また、企画・マーケティング部門では、営業職や技術職などと比べて対象となる求職者の母集団が小さく、継続的に応募がある状態にはないケースが多い。そのため、初回の母集団形成で内定に至らない場合、採用活動が長期化することがしばしば起こるのである。
さらに、求人の採用枠が少ないケースが多く、求職者が複数の企業に併願している場合も少なくない。このため、他社との差別化や自社求人の魅力を訴求することが重要である。面接通過者には評価ポイントをフィードバックし、事業や職務の魅力を伝えること、入社後に想定されるギャップを事前に埋めていくことなどが有効だ。
総じて、当該領域の採用に成功している企業に共通するポイントは以下の3つである。

(1)募集を行うタイミングで、現場と適切な要件定義をする
(2)募集後の初回の母集団形成で、内定・入社まで進める「短期集中型」の選考を進める(Web面接の導入、書類選考の早期回収、選考回数の削減など)
(3)選考からオファー提示に至るまで、常に求職者の希望に沿う情報を提供する

母集団が少なく、継続的な採用活動が必要な企画・マーケティング部門の採用においては、
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マーケティング・広報職

ここがポイント
  • 2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で97%と減少
  • 2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で102%と増加
  • 市況感を見据え、転職希望者の転職活動が活発になるタイミングで採用活動を注力する

マーケティング・広報職の登録者動向

登録者詳細
マーケティング・広報職の登録者詳細(2025年11月)

対象:2025年8月~10月にdodaにご登録いただいた転職希望者

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、97%と減少傾向である。
減少の背景として、夏季休暇前後や年度末に向けた業務の多忙期に重なるため、転職活動に踏み切れない・時間が確保できない方が一定数いたことが考えられる。
職種別の内訳をみると、「Webマーケティング(ネット広告・販促PRなど)」が27%と最も高く、次いで「その他マーケティング・商品企画・広告宣伝」が17%、「広報」が16%である。前3カ月と比較して、職種別内訳に大きな変更はなかった。
出身業界別の内訳をみると、「インターネット・広告・メディア」出身者が最も多く29%を占め、この傾向も前3カ月対比で大きな変化はない。次いで「メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他)」が11%、小売が10%と続いている。
同職種の転職理由は、「スキルや経験を積める環境」、「キャリアアップ」、「ワークライフバランスの向上」を希望する方が多い。また、「待遇改善(年収UP)」を求める人も増えてきている。
トレンドとしては、デジタルマーケティング分野への関心が高まっており、特にデータアナリストやデータサイエンティストのポジションを希望するケースが増加している。また、リモートワークに対応した柔軟な働き方を求める動きも見られる。

マーケティング・広報職の求人動向

求人マーケット動向
マーケティング・広報職の求人マーケット動向(2025年11月)

対象:2025年5月~10月にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数
※2025年5月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、102%と増加傾向である。
増加の背景として、年度末に向けた採用計画の見直しや、企業の成長戦略に伴う人材確保のニーズが高まったことが影響していると考えられる。
求人内容としては、「将来のリーダー候補」を募集する求人が増加傾向にある。また、デジタル化推進に伴うデジタルマーケティング関連のポジションや、データ分析を担当する人材の需要が高まっている。さらに、企業のグローバル展開に対応するための英語力を求める求人も目立っている。
トレンドとしては、新卒採用だけでは人材が充足せず、中途採用枠として第二新卒を加えるケースが増加している。また、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業が多く、ITスキルを持つマーケティング・広報職への需要が高まっている。

マーケティング・広報職の採用成功POINT

採用成功のカギとして、以下3つがポイントとして考えられるだろう。

・転職希望者のニーズを反映した求人内容:同職種で多く挙げられている転職理由「キャリアアップをしたい」や「スキルを向上させたい」を叶えられる機会があることを求人に記載するべきである。目先の任せたい仕事内容だけではなく、「将来的に自分にどんなキャリアやスキルが身につくのか」をイメージできる求人作成を意識することが重要だ。

・企業文化や働き方の透明性:「ワークライフバランス」を求める転職希望者も多いため、リモートワークやフレックスタイム制度など、柔軟な働き方に関する制度や、企業文化の透明性を打ち出すことが重要。

・スピーディーな選考プロセス:優秀な人材を確保するためには、迅速かつ効率的な選考プロセスが求められる。転職希望者とのコミュニケーションを密にし、応募後も意向を下げない取り組みがポイントである。

企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)

ここがポイント
  • 2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で100%と横ばい
  • 2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で97%と減少
  • 訴求ポイントは「スキルの向上」「明確なキャリアパス」「企業としての安定性」をいかに打ち出せるか

企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)の登録者動向

登録者詳細
企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)の登録者詳細(2025年11月)

対象:2025年8月~10月にdodaにご登録いただいた転職希望者

2025年8月~10月の登録者数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、100%と横ばいである。
夏季休暇で転職について考える時間が増えた方や、冬季賞与後の入社(1月以降入社)を目標とする方などが、このタイミングで転職活動が活発化する傾向がある。
職種別の内訳をみると、職種別内訳としては、「商品企画・サービス企画」が37%、「事業企画・新規事業開発」が26%、「経営企画」が19%、「営業企画」が18%となっている。全体の割合は2025年4月から変動がなく、職種ごとによるトレンドの変動は見受けられない。
出身業界別の内訳をみると、「メーカー」出身者が最も多く27%を占めており、この傾向も前3カ月対比で大きな変化はない。次いで「インターネット・広告・メディア」が10%と続いている。
同職種の転職理由では、「前部署のほうがやりがいを感じるため、前のキャリアに戻したい」「年齢に比べ経験できているレベルが低く不安である」といった声が多い印象である。そのため、求める環境は「より成長ができる環境」「専門性が身に着けられる環境」+「年収向上」を希望しているケースが多くみられる。

企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)の求人動向

求人マーケット動向
企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)の求人マーケット動向(2025年11月)

対象:2025年5月~10月にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数
※2025年5月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

2025年8月~10月の求人数は、前3カ月(2025年5月~7月)対比で、97%と減少傾向である。
全体求人は減少傾向ではあるが、依然としてメーカー業界でのニーズは高く、求人数の約3割弱を占めている。特にメーカーでは、グローバル展開・海外進出の計画立案ができる人材や、語学力を求める求人が増えている。
中小企業は、企画職でありながら、営業からマーケティング、事業戦略立案まで、幅広いスキルが求められるため、さまざまな課題と向き合いながら、幅広く業務をこなせるような人材に注目が集まっている。
一方、成熟期を迎えた企業では、業界の専門性や特化された企画経験・スキルを求める傾向があり、「企画」を専門業務とするスペシャリスト人材の需要も一部で高まっているのが特徴だ。

企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)の採用成功POINT

転職希望者の志向性としては、将来のキャリア、所属する会社が将来にわたり(経営面で)安定しているかなど、環境要因を不安視する傾向にあるため、求人では「いかに市場価値の高いスキルを獲得できるか」「5年先のキャリアをイメージできるか」「長期的な経営計画を敷いているか」など訴求する必要がある。

「スキルの向上」
数値管理や分析などの経験だけでなく、AIなどの普及にも影響が及ばない「戦略立案」といった、上流工程にも挑戦できるかが訴求ポイントとなる。

「明確なキャリアパス」
配属直後に任せたい業務内容だけでなく、少なくとも5年間にわたった業務とキャリアイメージを具体的に持たせられるかがポイント。入社意向の醸成や入社の意思決定といった重要な指標の一つとなる。

「企業としての安定性」
現状の会社の安定性だけでなく、10年、20年先の経営ビジョンが明確にあることを訴求することで、求人における自社の魅力度が増していく。

「どんな情報を提供すれば入社意向が上がるか」「他社とどう差別化すればよいか」など
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※こちらのPDF版レポートは、経営者や人事・採用担当者の課題解決を手助けするWebメディア「d’s JOURNAL(ディーズジャーナル)」byパーソルキャリアからダウンロードできます。

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