ポイントを解説!<建築・土木>設計職/施工管理職 採用成功ノウハウ

ポイントを解説!<建築・土木>設計職/施工管理職 採用成功ノウハウ

ポイントを解説!<建築・土木>設計職/施工管理職 採用成功ノウハウ

2022.12.27

中途採用のキホン

建築・土木業界の設計職/施工管理職は、ここ数年で新規求人数が急激に伸びたことにより人材獲得が特に困難になっている職種です。そのため、いろいろな採用手法を試したものの、まったく応募が集まらなくて困っているという人事・採用担当者も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、同職種の経験者の登録者属性や傾向、主な転職理由や採用成功に向けて取り組むべきポイントについて解説します。採用を成功させるためにどのような点に注意して自社の魅力を伝えていけばよいか?そのヒントとなる情報をご紹介させていただきます。

設計職(建築・土木)の登録者の属性・傾向とは?

dodaに登録いただいた設計職(建築・土木)ポジションの登録者動向(職種別マーケットレポート モノづくりエンジニア 11月発行)によると、年齢が30歳以下の割合が約51%となっており、転職活動を始める若手層が多い傾向にあります。そのため、転職回数が1回以下の割合も約69%と高くなっています。最終学歴は大卒・院卒以上が約65%と、建築・土木に関する専門課程を修了している人材の割合が多い傾向にあります。

※集計する時期によって属性・傾向に多少差異があります。

設計職(建築・土木)の登録者属性

※対象:2022年8月~10月にdodaにご登録いただいた方

建築・土木業界の設計職が携わる建築物・構造物・案件はその種類がかなり幅広いため、職種は同じだとしてもその仕事内容や経験分野が大きく異なる場合があり注意が必要です。逆に、携わる建築物・構造物の親和性が高ければ入社後比較的早く活躍できる可能性が高いと言えます。

設計職(建築・土木)の代表的な職種

  • 意匠設計住宅・店舗・公共施設/学校・ビル・マンション
  • 電気設備設計:特高(特別高圧)・配電盤・受変電設備・コージェネレーション・コンセント・照明
  • 機械設計:給排水・衛生・空調・配管・下水・上水・冷熱設備
  • 構造設計:耐震・免震・耐震補強・構造計算
  • 内装設計:住宅(リフォーム・リノベーション)・オフィス・店舗・レイアウト・空間デザイン(インテリア)
  • 土木設計:河川・砂防・トンネル・港湾・航空・鉄道・水道管・宅地造成・造園

施工管理職(建築・土木)の登録者の属性・傾向とは?

dodaに登録いただいた施工管理職(建築・土木)ポジションの登録者動向(職種別マーケットレポート モノづくりエンジニア 11月発行)によると、年齢が30歳以下の割合が約60%となっており、転職活動を始める若手層が設計職と比べてもさらに多い傾向にあります。転職回数についても1回以下の割合が約72%と高くなっています。

※集計する時期によって属性・傾向に多少差異があります。

施工管理職(建築・土木)の登録者属性

※対象:2022年8月~10月にdodaにご登録いただいた方

建築・土木業界の施工管理職についても、職種は同じであっても携わる建築物・構造物・案件によって仕事内容や経験分野が大きく異なる場合があります。採用活動においては経験している建築物・構造物の親和性の高さを見極めることが重要です。 

施工管理職(建築・土木)の代表な職種

  • 建築施工管理:住宅・店舗・公共施設/学校・ビル・マンション
  • 電気工事施工管理:特高(特別高圧)・配電盤・受変電設備・コージェネレーション・コンセント・照明
  • 管工事施工管理:給排水・衛生・空調・配管・下水・上水・冷熱設備
  • 内装施工管理:住宅(リフォーム・リノベーション)・オフィス・店舗・レイアウト・原状回復
  • 通信設備施工管理:基地局・ネットワーク・無線・通信・LAN・音響設備・セキュリティ
  • 土木施工管理:河川・砂防・トンネル・港湾・航空・鉄道・水道管・宅地造成・造園

過去数年間の新規求人数の推移

<設計職(建築・土木)>

設計職(建築・土木)の新規求人数は、景気の動向や新型コロナウイルスの感染拡大などの影響を受け、工事の延期や中止、戸建てニーズが停滞した時期がありましたが、20208月から徐々にニーズが回復し、202110月以降は大手・中小にかかわらずストップしていた採用が再開され急激に求人数が増えています。2022年10月は前月に対して減少したものの、前年対比130%以上増加、2020年10月比では220%以上と倍増しています。

<施工管理職(建築・土木)>

施工管理職(建築・土木)の新規求人数についても、景気の動向や新型コロナウイルスの感染拡大などの影響を受け、新規募集が停滞していた時期がありましたが、2020年7月から徐々にニーズが回復し、全体としても大幅に求人件数が増加しています。施工管理職の求人件数は設計職の母数よりさらに多く、獲得競争がより一層激しい職種となっています。2022年10月の求人数は前年対比135%以上、2020年10月比では250%以上となっています。

転職希望者が増える時期は?

設計職(建築・土木)の新規登録者数は、8月・9月に増え、12月にいったん減少するものの、その後年度末に向けて増加する傾向となっています。施工管理職(建築・土木)も同様に、12月に減少する傾向が見られます。12月は新規登録者数が減少するものの、一年の中でも企業への応募や面接に進んでいる方が多い時期となっています。実際に転職する人が多い時期は年の変わり目の1月、年度の変わり目となる4月・5月となっています。

<設計職(建築・土木)>

 

<施工管理職(建築・土木)>

採用成功のポイント・まとめ

採用したい人材のスキル・経験やペルソナを想定し、その人材が抱えている転職理由(希望や不安・不満)に対して自社の魅力をアピールすることが重要です。

 

【求職者の志向(建築施工管理職の転職理由上位10件)】

  1. 他にやりたい仕事がある
  2. 残業が多い/休日が少ない
  3. 会社の将来性が不安
  4. 給与に不満がある
  5. 業界の先行きが不安
  6. 人間関係がうまくいかない
  7. 幅広い経験を積みたい/幅広い知識を得たい
  8. 土日祝日に休みたい
  9. コンプライアンス違反をしている企業や社会的責任を果たさない企業では働きたくない
  10. 市場価値を上げたい

     

    ※出典元:職種別採用DM文例集 P33 技術職・専門職/建築施工管理(建設・建築・不動産・プラント・工場)より

     

    建築・土木業界の経験者の採用においては、「他にやりたい仕事がある」が転職理由の上位にあるように、具体的な仕事内容について情報をわかりやすく伝えることが大切です。設計職ならばどのような建築物・構造物・案件を担当できるのか、どんなツールを使ってどのように・どんな体制で設計するのか、施工管理職ならば建築物・構造物・案件の種類の他に、役割分担やどのような関係者と共に施工するのか、管理する工程は何かなど、できる限り詳細な情報を開示すべきです。

    「元請けの立場でより上流の仕事に挑戦したい」「今以上に経験できる業務範囲を広げたい」「大規模プロジェクトのマネジメントができるスキル・経験を積みたい」などの理由で転職を検討されている方も多いため、取引先との関係性やプロジェクトにおける立ち位置、キャリアパスなどについても伝えられるようにしておきましょう。

    また、対象となる建築物・構造物・案件の規模や、建築物であれば外観・内部のデザインなどがわかる写真やパース、具体的な受注実績・物件名などの情報がある方が応募につながりやすくなります。そのため、必要に応じて自社HPのリニューアルや求人広告の有効活用なども検討すると良いでしょう。

    また、転職理由に「残業が多い/休日が少ない」を挙げていることからも、就業環境や働き方に関する丁寧な情報提供が他社との差別化においてとても重要なポイントになります。

    残業時間に関する規定や年間休日、土日祝日の休み、休日出勤の有無/頻度、リモートワークの可否や状況、有給休暇の取得状況など、転職希望者の検討材料となる情報をひとつでも多く提供できるようにしておきましょう。特に施工管理職の募集においては、就業環境・働き方に関する情報が応募数の増減を大きく左右する可能性が高いでしょう。

    【就業環境・働き方に関する応募検討のポイント】

    • 平均残業時間
    • 年間休日
    • 土日祝日の休み
    • 勤務時間(出退勤の時間)
    • 直行や直帰などの活用状況
    • 出張の有無/頻度/期間
    • 転勤の有無/頻度/範囲(地域)
    • 休日出勤の有無/頻度
    • 振休/代休
    • 有休休暇の取得状況
    • リモートワークの有無/実施状況

     

    面接日程の調整が困難になるケースも少なくありません。そのため、夕方~夜間帯(18時~21時)や休日を含めた面接調整オンラインによるweb面接の実施を検討するなど、柔軟な対応が取れるように選考関係者と事前に調整しておくと良いでしょう。転職希望者の勤務状況や休日・休暇、有給休暇の取得状況を確認しておくとスムーズに選考を進められる可能性が高まります。

    過去に中途採用で入社した方の情報や、配属部署の人数・構成、年齢層や男女比など、職場の雰囲気や人間関係がわかる情報は応募や入社を決断する上で重要な情報となる可能性があるのであらかじめ整理しておくことをお勧めします。

     

    建築・土木業界の設計職/施工管理職の採用に悩んだら

    建築・土木分野の設計職・施工管理職の経験者採用はここ数年で求人数が急激に伸びていることもあり、求人の募集をかけても思うように応募が集まらないケースが少なくありません。経験を持つ転職希望者が一気に増えることも考えにくいため、求める人材の要件をわかりやすく適切に設定するとともに、その要件を満たす人材が魅力に感じる要素を丁寧に整理し、最適な採用手法を選んで訴求する必要があります。

     

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    【関連サイト】 パーソルキャリアの人事・採用担当者向けメディア「d’s JOURNAL(ディーズジャーナル)

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