企画・マーケティング部門の中途採用市場レポート(2020年8月発行)

2020年8月発行
職種別マーケットレポート

企画・マーケティング部門

企画・マーケティング部門中途採用マーケットレポートは、dodaに登録いただいた求人・登録者から、下記の職種の登録者動向・求人動向・採用ポイントをまとめたレポートです。
※該当職種:マーケティング・広報職、企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)

コロナショックで大きく変動する転職市場。
採用成功のカギは「採用要件適正化」「スピード」「意向醸成」

マーケット概況

2020年5月~7月における管理部門、企画・マーケティング部門の求人数は、2020年2月~4月と比較すると20%ほど減少。新型コロナウイルスの影響から、採用を停止したり、慎重になる企業が増加し、売り手市場から買い手市場への移行が見られる。一方で、緊急事態宣言下において採用を停止していた企業が、リモート環境を整え採用活動を再開するケースも多くみられる。
先行きが不透明な中においても、リーマンショック時の採用を教訓に、管理部門の強化や業務フロー再構築など組織改善・強化に向けた動きを進める企業が多い。採用マーケットが過熱していたころより求人数が落ち着き、ライバル企業が出てきにくい状況をチャンスととらえ、優秀な人材の獲得を進める企業もみられる。
転職希望者側は、市況への不安感もあり、「景況感を踏まえた転職時期の相談/現職以上に良いところがあれば転職を考えたい」という方の登録が増加している。また、コロナ禍での就業環境の変化を受け、リモートワーク可能な企業など柔軟な体制や環境を希望条件に挙げる方が増える傾向にある。
リモート環境下でのWeb面接を活用し、これまでより多くの面接を受けることが可能となっており、世の中の「はたらく」が大きく変化する中、転職活動においても企業側、転職希望者側ともに新しい働き方への変化や環境への対応が求められている。

採用成功のポイント

ポイントは「採用要件適正化」「スピード」「意向醸成」

配属部門からの増員要請であがってくる採用要件には、任せたい業務内容に対してオーバースペックであるケースや、採用マーケットとのズレが生じているケースが多く見受けられる。募集時には現場と適切に採用要件をすりあわせ、採用マーケットを考慮した要件で進めていくことが採用成功のポイント。
営業職や技術職と比べて対象となる母集団が小さく、継続的に採用候補者があがってくるという状態にはなりにくい。
初回の母集団の中で内定に至らない場合は採用が長期化するケースが多い。
総じて、当該領域の採用に成功している企業に共通するポイントは以下3つ。

・募集を行うタイミングで、現場と適切な要件定義をする
・募集後の初回の母集団で、内定・入社まで進める「短期集中型」の選考を進める
・選考からオファー提示に至るまで、常に求職者の希望に沿う情報を提供する

また、Web面接導入により転職希望者の面接場所への移動コスト軽減され、面接を受けやすい状況下にあるため、採用熱度が高い場合には、Webを活用して面接機会を増やし採用検討していくことが採用成功のポイントになる。

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マーケティング・広報職

ここがポイント
  • 登録数はやや減少。新型コロナウイルスによる不安から、自身のキャリアアップや安定化を図る転職を目指す若手・中堅層は依然として増加傾向
  • 2020年3月以降求人数は下降傾向。今後の景況感を慎重に見極めながら採用活動を検討している模様
  • コンサルティング業界や企画職なども採用競合となる激戦区。適切な要件で採用スピードをあげ、面接の中での意向醸成をすることがカギ

マーケティング・広報職の登録者動向

登録者詳細
マーケティング・広報職の登録者詳細(2020年8月)

対象:2020年7月にdodaにご登録いただいた転職希望者

年齢
30歳以下の登録者が48%、35歳以下では64%と、若手~ミドルが登録層の過半を占める。転職せざるを得ない方に加えて、景況変化の不安は感じつつも「今よりも良い、安心できる環境」への転職欲求は引き続き高い。
職種
Webマーケティング・販売促進・PR経験者の動きが活発に見受けられる。特に販売促進領域において、オフラインイベントを主軸としたセールスプロモーション経験者が、緊急事態宣言以降の自粛を受けて仕事がない状態になっており、積極的に転職活動を行っている傾向が強い。
志向性
代理店(広告代理店、PR代理店)やリサーチ会社から、カウンターパートである事業会社のマーケターへの転職を考えるケースが多い。事業会社のマーケターは、より身近に感じられるサービスや商品、プロダクトに携わりたいという志向に加え、マーケティング施策運用に留まらずコミュニケーション戦略企画などに携わることで、市場価値を上げたいという志向が強まっている。マネジメントよりスペシャリストのキャリアを志向するタイプが多い。

マーケティング・広報職の求人動向

求人マーケット動向
マーケティング・広報職の求人マーケット動向(2020年8月)

対象:2020年2月1日~2020年7月31日にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数。
2月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

Webマーケティング、データ分析経験者などデジタル人材を求める採用ニーズは依然として強い。特に新型コロナウイルスの影響を強く受けたアパレルや小売などは、リアル店舗による販売からECビジネスへの移行・強化の動きが活発化しつつあり、同ビジネスモデルの知見が深い人材の確保に動いている傾向もみられる。
上記に加え、昨今の景況感を受けて大手広告代理店や戦略コンサルティングファームなど、クライアントワークを行う企業が厳選採用にシフトしつつあり、より明確かつ具体的な要件定義をして即戦力性の高い人材を採用しようとする傾向が見られる。言い換えれば未経験ポテンシャル採用で一定期間育てる覚悟を持つ企業にとっては採用競合がいなくなっているため、絶好の機会であるともいえる。

マーケティング・広報職の採用成功POINT

経験者採用においては、コンサルティングファーム、広告代理店、事業会社の企画職などが採用競合となるため競争率が非常に高い。経験者は依然引く手あまたで企業のブランド力や処遇、ポストをドライに見比べる傾向が非常に強い。条件(処遇だけでなく入社後に期待していることや仕事内容)や中長期のキャリアパスで頭一つ飛び抜けた何かを訴求できる求人にする、あるいは一次面接内でその点の具体的な情報提供をすることで、明確な動機付けをすることが採用成功のポイントとなる。
ポテンシャル採用まで枠を広げる場合は、最低限必要な素地(数値に強い、折衝能力があるなど)を社内で明確に定義し、適切な採用要件のもとで採用スピードを上げる(選考回数、結果通知までの日数を減らす)ことがポイントとなる。面接内で入社後のフォローアップ体制等、育成にも力を入れている背景を伝えることにより他社との差別化を図ることも重要。
緊急事態宣言下で在宅勤務が浸透し、採用活動でもオンライン面接が一気に広がったことを受けて、職種柄新しいものを積極的に取り入れる志向が強い経験者はオンライン面接を希望することも多い。働き方に対する考え方・価値観に対する変化は確実に出てきており、それに対してポジティブな対応・変革をしている会社なのかを見定める転職者も増加していくことが考えられる。今後は、先述の背景や選考のスピード感という観点からも、積極的にWeb面接も導入しながらより魅力的な人材の確保に努めていくことが必要。

企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)

ここがポイント
  • 登録者数は横ばい。平均年齢は高め。フラットに環境や条件面、カルチャーフィットを見極めるため、明確に特定企業を志望する方は稀少
  • 2020年5月~7月の求人数は2月~4月と比較し約20%減。より経験者採用に重きをおく企業が増加中
  • 実績以上に「プロセス・能力」の評価が重要。「選ばれる立場」としての視点をもった意向醸成アクションがカギ

企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)の登録者動向

登録者詳細
企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)の登録者詳細(2020年8月)

対象:2020年7月にdodaにご登録いただいた転職希望者

年齢
総合職として他部署を経験した後に企画職に配属されるケースがほとんどのため、年齢層はやや高めとなり、36歳以上の登録者が全体の47%を占める。
職種
ボリュームゾーンは商品・サービス企画。経営企画は全体の18%で最も少ない。中でも、「オープンイノベーション」「アライアンス」「M&A」「新規事業開発」「DX」等のキーワードの業務経験者は稀少。
志向性
30代前半までの若手は「より裁量が持て挑戦できる組織へ」、30代中盤以降は「これまでの経験を活かし新たな挑戦ができる組織へ」という希望で転職活動をするケースが多い。
どの年齢層も企業を比較し選考を進めるケースが大半のため、年収などの条件はもちろん、企業のビジョン、カルチャーフィットなど定性面を重視するケースが多く、面接時の意向醸成が重要となっている。また、新型コロナウイルスの影響による企業の業績悪化や将来性の不安から転職を考えるケースも増加。スキル・経験豊富だが、やむを得ない理由で転職回数が増えたり、短期の離職となっているケースもあるため、書類や面接での転職軸の把握がより重要となってきている。

企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)の求人動向

求人マーケット動向
企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)の求人マーケット動向(2020年8月)

対象:2020年2月1日~2020年7月31日にdodaにご登録いただいた求人件数と登録者数。
2月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。

新規事業開発や企業の成長戦略をリードできるような事業企画、サービス・商品企画のニーズは引き続き活況。採用要件として、同業界の経験だけでなく自社にない他業界の知見を求めるケースも増えている。
営業企画では、解析ツールを活用するデータ分析スキルを求める求人や、BPRなどの業務プロセスを改善する求人のニーズが多い。またSaaS型ビジネスが活況となっているため「カスタマーサクセス」や「BtoBマーケティング」などの要素を求める求人も引き続き増加傾向。経験者採用だけでなく数値管理に強みがある無形サービス企業の提案営業経験者、販売経験者など、未経験者採用を行うケースも見受けられる。
経営企画は、M&A経験者、中期経営計画策定経験を求める求人は引き続き多い。一方、優秀層の若手ポテンシャル採用についてはコンサルティングファームを含め、採用枠が減少しているため数年先を見据えた経営幹部候補生の採用においては絶好の機会ともいえる。
全般として新型コロナウイルスが事業に与える影響によって採用熱度が二極化している。ECやSaaSを中心としたインターネットサービスの企業は引き続き採用熱度が高い一方、マイナスの影響を受けている企業については採用計画の見直しも含め採用に対して慎重になってきている。

企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)の採用成功POINT

企画職に求められる課題解決能力・仮説思考力・業務推進力はポータビリティが高いビジネススキルであるため、業務経験・業界経験が合致していなくても入社後に活躍しているケースが多い。
複数企業を比較し選考を進めるケースが大半のため、面接時に人柄・スキルの面の見極めはもちろんだが、1次面接段階から対話を重ねていくことで「入社の必然性」を作り出していくことが重要。採用成功のためには「選ばれる立場」という意識を持った「採用力強化」がカギ。
具体的には、面接時から組織の課題感や任せたいミッションを明確に伝えることで入社後イメージをより具体化したり、面接時や面接後に詳細な評価ポイントを応募者へフィードバックをすることで他の選考企業と差別化し応募者に「入社の必然性」を感じてもらう取り組みを行う企業が増えてきている。また、複数企業で選考が進んでいる応募者に対しては選考スピードを早めて他社よりも早くオファーを出し、その後オファー面談や現場面談などで意向醸成や懸念払しょくに時間をかけるようなスケジューリングも重要となっている。

過去のレポート

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