金融マーケットレポート(2025年10月発行)

2025年10月発行
業界別マーケットレポート

金融業界

金融業界中途採用マーケットレポートは、dodaに登録いただいた求人・登録者から、下記の職種の中途採用市場における登録者動向・求人動向・採用ポイントをまとめたレポートです。
※該当業種:銀行、証券、保険、運用アセットマネジメント、クレジット/カード/信販、リース、監査法人・税理士法人・会計事務所・その他アドバイザリー

求人動向は、即戦力採用に加えて、ポテンシャル採用や第二新卒採用も再開する企業が散見される。
登録者数は、全体的に横ばい~減少傾向。転職に対して緊急度が低く、情報収集の目的で登録される方も増えている。
金融系専門職・IT職・企画管理職の登録者割合は依然として少なく、採用激化が考えられる。

人材紹介サービス求人件数
人材紹介サービス求人件数(2025年10月)

保有求人件数と登録者数推移:2024年10月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
2024年10月~2025年9月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。

登録者数
登録者数(2025年10月)

保有求人件数と登録者数推移:2024年10月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
2024年10月~2025年9月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。

銀行

ここがポイント
  • 2025年7月~9月の登録者数は、前3カ月比(2025年4月~6月)で95%と減少
  • 2025年7月~9月の求人件数は、前3カ月比(2025年4月~6月)で99%とほぼ横ばい

銀行の登録者動向

登録者詳細
銀行の登録者詳細(2025年10月)

対象:2025年7月~9月にdodaにご登録いただいた方。

■登録者数:2025年7月~9月の登録者数は、前3カ月比で減少傾向であるが、お盆休みの影響などから8月単月は直近1年間で最も登録者数が多かった。
■職種別内訳:「営業職(45%)」、「事務・アシスタント職(39%)」の2職種で全体の8割を占める状態が続いている。その他の職種では、「金融専門職(9%)」、「企画・管理職(7%)」と、専門職の採用は引き続き苦戦が強いられる模様だ。
■トレンド:若手層の転職希望者登録者は、異業界への転職について強い志向性を持つ傾向にあるため、その訴求方法として、これまでに培った経験やスキルが活かせる環境であること、そして社風やはたらく環境が整っている、といった魅力を伝える必要がある。また、リモートワークやフレックス制度など働き方の自由度を求める傾向も続いている。
「金融系専門職」や「企画・管理職」の転職希望者は、自分のスキルを活かすため同じ業界を志す傾向が強い。若手層にはリモートワークや柔軟な働き方を訴求し、専門職には具体的な業務の魅力や組織のミッションを詳細に伝えることが求められる。
「営業職」、「事務職」の転職希望者は、生成AIが個人向けにも広く普及している影響から、現職でのアナログな環境やDX化が進まない方針に不満を持つ方が増加しており、ITツールの導入実績やDX化についての今後の方針を重視する方が多い。採用成功のためには、ITツールの導入状況やDX化の進捗状況を明確にし、業務効率化や社内コミュニケーションの円滑化などの、ITツールを導入したことでの実績を訴求することが求められる。

銀行の求人動向

保有求人件数と登録者推移
銀行の保有求人件数と登録者推移(2025年10月)

保有求人件数と登録者数推移:2024年10月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2024年10月~2025年9月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。

■求人動向:各銀行は今期も引き続き中途採用の熱度は高いものの、それと同時に経験者や即戦力となる人材の採用ニーズが高まっている。「営業職」及び「事務職」の割合が高いが、「金融専門職」や「管理部門」、「企画部門」「IT・デジタル人材」といった専門性の高い職種も増加傾向にある。
■トレンド/採用成功ポイント:
・ポテンシャル人材の採用に注力するなど銀行によって採用方針に違いがあり、中には、新卒採用の補完として第二新卒向けの採用を実施するケースも見られる。
・採用手法の選択肢も広がっており、人材紹介のほか、自社HPからの直接応募や知人紹介、ダイレクト・ソーシング、アルムナイなど様々な手法を活用する銀行も増えてきた。
・選考方法は多様化が進んでおり、Web面接はスタンダードな選考スタイルとなっている。大手の中には一次面接から最終面接・オファー面談までをオンラインで完結するケースもある。カジュアル面談や役員面談は対面で実施しながら、その他のフローはWeb面接を実施するといったハイブリッドなケースも増えているようだ。
・即戦力となる人材の絶対数が少ないため、転職エージェントの担当者・人事担当者・現場部門の連携が重要となる。専門職ポジションについては、経験年数に一定の採用基準を設ける銀行がある一方、条件を絞らずに幅広く面接を実施する銀行も増えつつある。年収や条件面を重視する転職希望者も多いので、将来的な年収レンジを含めて意向醸成するケースも見られるようになっている。

少数の母集団を奪い合う、銀行における採用活動。
カギとなるのは、転職希望者に最適な情報を与え、入社意向を上げること。
dodaなら採用のプロが貴社と候補者の間に入ってアドバイスします。

証券

ここがポイント
  • 2025年7月~9月の登録者数は、前3カ月比(2025年4月~6月)で88%と減少
  • 2025年7月~9月の求人件数は、前3カ月比(2025年4月~6月)で94%と減少

証券の登録者動向

登録者詳細
証券の登録者詳細(2025年10月)

対象:2025年7月~9月にdodaにご登録いただいた方。

■登録者数:2025年7月~9月の登録者数は、前3カ月比で減少傾向である。上期の締めくくりの期間のため繁忙期となる組織が多く、転職活動に意識が向かない方が少なくないこと等から減少傾向とみられる。
■職種別内訳:「営業職」が57%と最も比率が高く、次いで「事務・アシスタント」が17%、「金融系専門職」が12%という構成となった。
■トレンド:転職希望者は、日々業務におけるノルマへのプレッシャーからの転換や、全国転勤のない職場環境への転向を求めるケースが多く、これらの要望が満たされる金融系企業、あるいは異業界への転職を志向しており、その声も年々高まっている。また、ワークライフバランスを重視して、営業職から事務職へのキャリアチェンジする事例も引き続き増加中である。

証券の求人動向

保有求人件数と登録者推移
証券の保有求人件数と登録者推移(2025年10月)

保有求人件数と登録者数推移:2024年10月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2024年10月~2025年9月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。

■求人動向:2025年7月~9月の求人件数は、前3カ月比で減少した。第二新卒向け営業ポジションの求人は増加しており、全国転勤や地域限定職でポジションを選択できるような形で募集を行っている企業が増えている。ベースアップも行った企業も多く、年収帯も上昇している企業も多い。
「マーケティング」や「企画」、「IT 職」のような専門性の高いポジションは、採用条件を満たす人材がかなり少なく、各社複数の転職エージェントを利用しつつダイレクト・ソーシングサービスなども活用しているが、採用に苦戦している模様である。
■採用成功ポイント:転職市場は売手市場が続き、競合企業とのバッティングから選考調整が難航するケースが少なくない。特に証券業界については他業界と比較しても選考フローが長期化する傾向があるため、エージェントとの密な連携や選考期間・フローの短縮、現場担当者による応募者対応など多岐にわたるフォローが採用成功のカギとなるだろう。
ハイレイヤー層や専門職の転職希望者は慎重に転職活動を行う傾向があるため、求人票の内容を充実させる必要がある。採用強化策としては、「選考スピードを重視して選考フローを短縮する」「求人内容を充実させ、企業・事業の将来性を前面に打ち出す」など、各社さまざまな施策を実施している。

自社だけでは難しい、採用市場の動向を踏まえた採用要件の定義や他社との差別化…
dodaなら、採用のプロが徹底サポート!採用成功まで伴走します。

保険

ここがポイント
  • 2025年7月~9月の登録者数は、前3カ月比(2025年4月~6月)で98%と減少
  • 2025年7月~9月の求人件数は、前3カ月比(2025年4月~6月)で98%と減少

保険の登録者動向

登録者詳細
保険の登録者詳細(2025年10月)

対象:2025年7月~9月にdodaにご登録いただいた方。

■登録者数:2025年7月~9月の登録者数は、前3カ月比で減少した。
■職種別内訳:登録職種については、「営業職」が59%、「事務・アシスタント職」が24%を占め、これら2職種で全体の約8割を占める状態が継続している。その他の職種では、「金融専門職」が7%、「企画・管理職」が7%と、専門職の登録は少ない。専門職の経験者採用については、引き続き苦戦が強いられる状況。
■トレンド:
・営業職については、ノルマへのプレッシャーが大きいことや、残業が多く働き方を改善したいという思いから、事務職へキャリアチェンジを希望する方が引き続き多い。また、ニーズがないお客様に対して新規開拓を継続する営業スタイルへの不満や給与形態への不安からご転職を希望され、異業界を目指される方も多い状況。
・営業職には子育て世代の登録者も多く、「家庭との両立」を希望する声が目立つ。今後の生保業界出身者(営業職)の採用において、業務の内容に加え、給与形態リモートワークなどの柔軟な働き方、今後のキャリアパスの豊富さや柔軟さを訴求することが求められる。一方で、専門職には具体的な業務や企業の魅力や組織のミッションを詳細に伝えることが求められる。
・新卒就活時から継続し、安定思考の方が多いため、企業や事業における安定性を訴求することも求められる。

保険の求人動向

保有求人件数と登録者推移
保険の保有求人件数と登録者推移(2025年10月)

保有求人件数と登録者数推移:2024年10月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2024年10月~2025年9月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。

■求人動向:2025年7月~9月の求人件数は、前3カ月比で減少した。4~6月は年度始めで求人数が増加するタイミングのため、前3カ月対比で減少したと考えられる。採用枠が多いのは「営業職」「事務・アシスタント職」であり、第二新卒での採用も活発化している。さらに各社でベースアップを含めた給与水準の見直し、転勤有無を選べるような制度改革を行う動きも活発化しており、「社内SE(アプリ・インフラ)」や「システム・企画」といったIT職採用については、異業界を含む競合との採用争いがリモート環境の拡充でより熾烈(しれつ)を極めている。さらにアクチュアリーや支払査定などといった「金融専門職」についても採用活動が活発化しているが、求める人材が市場に少ないこともあり、採用活動は長期化している模様だ。
■採用成功ポイント:専門性が高く即戦力となる人材を求める求人については、売手市場が続き、競合企業とのバッティングから選考が難航するケースが多く見られる。これはスカウト型キャリアアドバイザーとの直接の打合せにより要件定義を見直すことで、複数名の採用成功につなげている企業もあるので一考したいところだ。 より厳しくなっていく採用マーケットを勝ち抜くため、採用要件の見直し、未経験者採用への切り替えに伴う教育体制の強化、さらなる採用戦略・計画の刷新などを画策していくことが肝要だ。

選考期間の短縮がポイントの業界経験者の採用。
他社にさきがけてターゲットにアプローチできる「doda ダイレクト」がおすすめ!

運用アセットマネジメント

ここがポイント
  • 2025年7月~9月の登録者数は、前3カ月比(2025年4月~6月)で86%と減少
  • 2025年7月~9月の求人件数は、前3カ月対比(2025年4月~6月)で101%と増加

運用アセットマネジメントの登録者動向

登録者詳細
運用アセットマネジメントの登録者詳細(2025年10月)

対象:2025年7月~9月にdodaにご登録いただいた方。

■登録者数:2025年7月~9月の登録者数は、前3カ月比で減少した。 他金融業界と比較して、運用アセットマネジメント業界は登録者数が少ない傾向である。
■職種別内訳:「金融系専門職(40%)」、「営業職(23%)」「企画・管理(17%)」、という割合となっている。
■トレンド:人材紹介サービス会社などでキャリアカウンセリングを受ける方の志向性を見てみると、「今すぐ転職したい」という方の割合は少なく、情報収集やスカウトを受け取るために登録するという傾向が強い。運用資産のアセットクラスが多様化する中で、転職を考える要素の一つに「年収」を選択肢に加えるケースは従来と比べて少なく、新たなアセットクラス(オルタナティブ資産など)へのチャレンジや資産マネジメントでの裁量権限拡大を期待して転職活動される方が多い。また、ライフスタイルの変化によって働き方の改善を志向する方は転職意欲も高いことが特徴である。

運用アセットマネジメントの求人動向

保有求人件数と登録者推移
運用アセットマネジメントの保有求人件数と登録者推移(2025年10月)

保有求人件数と登録者数推移:2024年10月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2024年10月~2025年9月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。

業界全体的なニーズとしては「金融系専門職(運用業務、トレーディング、機関投資家向け営業等)」における即戦力採用のニーズが高い状況である。
第二新卒向けの若手層を対象としたポテンシャル重視の求人も、徐々に増えている。背景としては、即戦力採用の難航により、採用計画の見直しによるポテンシャル層の増員が寄与している。
また、世の中の資産運用に対する興味関心が高まっていることもあり、「商品企画」や「営業企画」、「マーケティング」の求人も増えている傾向だ。
転職希望者動向に目を向けると「必ず転職したい」という意欲的な方よりも、「しっかり見定めて転職したい」という意向が高い登録者が多いため、応募獲得に向けた「魅力情報の追加」は重要である。また、登録者の志向性としては、キャリアカウンセリングは希望せず、自力で求人を探す、あるいはスカウトを待つといった方も一定数いる状況のため、手段手法としてスカウトメールや転職サイトへの求人掲載といった、採用チャネルの拡大も視野に入れると良いだろう。
とりわけ、転職希望者の欲する魅力情報については働き方を改善やジョブ型で専門性に特化したいニーズが増加しており、在宅勤務や平均残業時間の現場での実態に即した情報や今後1~3年以内のキャリアパスについての情報の追加が有効である。
上記の通りに、転職潜在層からの応募獲得ができれば、採用競合の影響を受けずに選考が進む可能性もあるため、応募前から1次面接までの初期フェーズで、自社への入社意向をどれだけ醸成できるかが採用成功の鍵となる。例えば、応募意思は不問としたカジュアル面談の実施や、詳細情報を設定の上で「面接確約型求人」の打ち出し等、応募初期段階での工夫を積極的に行うことで、意向醸成がしやすく、意思決定フェーズまで選考をスムーズに進めることができる。

採用チャネルの拡大がカギの運用アセットマネジメント業界での中途採用。
選べる4つの採用手法を有するdodaなら、応募獲得後のサポートもお任せ

クレジット/カード/信販

ここがポイント
  • 2025年7月~9月の登録者数は、前3カ月(2025年4月~6月)対比で99%とほぼ横ばい
  • 2025年7月~9月の求人件数は、前3カ月比(2025年4月~6月)で115%と増加

クレジット/カード/信販の登録者動向

登録者詳細
クレジット/カード/信販の登録者詳細(2025年10月)

対象:2025年7月~9月にdodaにご登録いただいた方。

■登録者数:2025年7月~9月の登録者数は、2025年4月~6月対比で99%とほぼ横ばいの推移となった。
■職種別内訳:「事務アシスタント職」が35%、「営業職」が25%と約6割を占めている状態である。
事務職の転職希望者の志向性を見てみると、「シフト制の勤務形態の改善」を目的に活動をされている登録者も多い傾向にある。営業職については、「転勤頻度が少ない就業環境」といった働き方の観点で転職を希望されている方が目立つ一方で、大手企業側もこれを受けて転勤制度の改変を実施するなど、転職ニーズに応じて今後の登録者の同行にも変動が表れると予想される。
■トレンド:専門職の採用については依然として苦戦が続いており、採用要件の見直し、あるいは採用スキームの変更などといったアクションが今後の明暗を分けることになるだろう。

クレジット/カード/信販の求人動向

保有求人件数と登録者推移
クレジット/カード/信販の保有求人件数と登録者推移(2025年10月)

保有求人件数と登録者数推移:2024年10月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2024年10月~2025年9月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。

■求人動向:2025年7月~9月の求人件数は、前3カ月比で増加傾向である。ポテンシャル採用もしつつ、即戦力となる人材の採用・専門職の採用を強化する企業も増えている。
■トレンド/採用成功ポイント:
・クレジットカード業界の市場規模は拡大フェーズであり、日本政府は2025年までに国内のキャッシュレス決済比率を40%に引き上げることを目指している。官民一体となった取り組みの中でクレジットカード業界が貢献する役割は大きなものになることが予測されるため、一昨年よりポテンシャル採用を中心とした採用を継続し、直近は即戦力採用へと切り替える企業も増えてきている。
・近年はIT、通信、小売・サービス業など幅広い業界が顧客の囲い込み戦略の一環として、外部とのアライアンス提携や独自のカードサービス提供を強化しており、「デジタル系人材」や異業種で活躍する「企画経験者」や「マーケティング経験者」など即戦力となる人材の採用に注力する企業も増えている。
また、エンジニア人材の内製化を進めている企業も多数見られ、「IT求人」の採用を引き続き強化する傾向も見られる。特にAIやブロックチェーン、サイバーセキュリティの知識を持つ人材が高く評価されている傾向も見られる。
・競合各社が多い状況の中、ブランド認知の観点よりマーケティング領域・コンプライアンス領域の採用にも力を入れる企業が目立つ。そのため専門職メインとなる即戦力層へのアプローチについては、ヘッドハンティング型の採用手法などを積極的に活用する企業が増えており、今後もさらなる工夫・見直しなどが必要になるだろう。

スカウト型サービス「doda ダイレクト」なら
日本最大級約317万人規模のデータベースに直接アクセスして、
転職潜在層にアプローチ!採用候補者を直接口説けます。

リース

ここがポイント
  • 2025年7月~9月の登録者数は、前3カ月(2025年4月~6月)対比で91%と減少
  • 2025年7月~9月の求人件数は、前3カ月(2025年4月~6月)対比で101%とほぼ横ばい

リースの登録者動向

登録者詳細
リースの登録者詳細(2025年10月)

対象:2025年7月~9月にdodaにご登録いただいた方。

■登録者数:2025年7月~9月の登録者数は、2025年4月~6月対比で91%と減少。リース領域の登録者数は、金融業界の他業種と比較しても少ない傾向にある。
■職種別内訳:「営業職(51%)」と「事務・アシスタント職(31%)」で約8割を占めており、この内訳の傾向は以前より変わらないが、若干営業職の割合が事務職の割合より増加傾向にある。
■トレンド:リース業界は大手のグループや子会社として設立されている会社が多く、比較的、福利厚生や働きやすさが整っており、年収水準も高い傾向のため、転職希望者の動きは他職種と比べても多くはない。そのため同業者・経験者のみならず、採用要件の拡大、あるいは採用スキームの変更を図ることで母集団形成を行っていきたいところである。

リースの求人動向

保有求人件数と登録者推移
リースの保有求人件数と登録者推移(2025年10月)

保有求人件数と登録者数推移:2024年10月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2024年10月~2025年9月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。

■求人動向:2025年7月~9月の求人件数は、前3カ月対比で101%とほぼ同水準。既存領域の採用強化だけではなく、新規での採用ポジション部門も微増傾向が続いている。
■職種別内訳:求人数として多いのは「営業職」「金融系専門職」、続いて「管理部門」。事業の多角化展開・海外ビジネス展開の影響もあり、フロント・バックオフィスいずれも採用熱度は高まっている。またIT職種採用についても異業界同様採用強化をしており、いかに求人の魅力化・差別化を行っていくことが重要なポイントとなるだろう。
■トレンド/採用成功ポイント:大手を中心に海外へのビジネス展開や新規事業の開発などといったこともトレンドに上がっており、既存領域の採用強化だけではなく、新規で採用を検討する職種や部門も今後増えていくだろうと予測されている。
また環境意識の高まりに伴い、サステナビリティに関する知識や経験を持つ人材も注目されている。エコフレンドリーなリース製品やサービスの開発・提供に関わるポジションが増加傾向だ。

様々な採用手法を駆使して採用活動を行う必要のあるリース業界。
人材紹介からダイレクトソーシングまで、多様な採用手法を有するdodaなら
ターゲットに合わせた採用戦略を展開できます。

監査法人・税理士法人・会計事務所・その他アドバイザリー

ここがポイント
  • 2025年7月~9月の登録者数は、前3カ月(2025年4月~6月)対比で100%と横ばい
  • 2025年7月~9月の求人件数は、前3カ月(2025年4月~6月)対比で99%とほぼ横ばい

監査法人・税理士法人・会計事務所・その他アドバイザリーの登録者動向

登録者詳細
監査法人・税理士法人・会計事務所・その他アドバイザリーの登録者詳細(2025年10月)

対象:2025年7月~9月にdodaにご登録いただいた方。

■登録者数:2025年7月~9月の登録者数は、2025年4月~6月と比較して100%と横ばいの結果となった。
■職種別内訳:「事務アシスタント」が53%と約半数、次いで「専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)」が40%となっており、この二つの職種で登録者の大半を占めている。
■トレンド:転職サービスの利用は、Webサイトを活用する方が多く、監査業務に従事しているコンサルタントを中心として継続的に需要がある模様だ。監査法人・税理士法人の専門職は、専門性が高い業務に就くことから市場価値も高く、企業からのニーズも高い。そのため、登録後に転職活動を行うまで時間をかける傾向が強いことも特徴だ。

監査法人・税理士法人・会計事務所・その他アドバイザリーの求人動向

保有求人件数と登録者推移
監査法人・税理士法人・会計事務所・その他アドバイザリーの保有求人件数と登録者推移(2025年10月)

保有求人件数と登録者数推移:2024年10月の数値を「1」とした場合の変化を表しています。
対象:2024年10月~2025年9月にdodaにいただいた求人件数と登録者数。

■求人動向:パブリックやIT(DX)といった領域の採用熱度は高い。また直近金融機関に対するアドバイザリーについては複数の法人で採用熱度が高まっている。
■採用成功ポイント:「求人票の品質」と「選考スピードの早期化」の2点が重要である。異業界からの転職も多い業界のため、求人票に会社の特徴・業務の詳細等を記載し、異業界の方でも想像できるような情報量を記載することが、応募を獲得するための大きな鍵となる。
また、業界内で複数応募があった際には選考スピードが速い企業に意思決定されるケースが多いため、選考スピードの早期化も採用成功に向けた鍵となる。

(*)定期採用:公認会計士試験合格者を一括で採用するため、年に一度各監査法人で行われる採用募集のこと

税理士法人の事務職採用において
求人広告2回の掲載で500名を大きく超える応募を獲得した事例はこちら

※こちらのPDF版レポートは、経営者や人事・採用担当者の課題解決を手助けするWebメディア「d’s JOURNAL(ディーズジャーナル)」byパーソルキャリアからダウンロードできます。

過去のレポート

金融マーケットレポート(2025年10月発行)ページです。【中途採用をお考えの法人様へ】dodaサービスのご案内 - 採用成功への扉を開く、総合採用支援サービス

お問い合わせ・
資料請求

フリーダイヤル、Webのどちらからでもお問い合わせいただけます。お気軽にご連絡ください。

0120-339-494

(受付時間 平日9:00 〜 18:00)